続お菓子の国の王子様 結婚に向けて
佐藤親子が来る前に、ジョセフさんと圭ちゃんと
話す機会があった。
俺は自分の気持ちに素直になり、

決心して、この二人から許可を得るために

お願いをする。

これも俺の計画の一部だ。




「今回の件で美愛さんを傷つけてしまったこと、心よりお詫び申し上げます。私を信じていただけるかどうかは分かりませんが、これからも美愛さんを守らせていただければと思います。まだ若いことも承知していますが、彼女を愛しています。失いたくありません。もし美愛さんが私のプロポーズを受け入れてくれるなら、どうか彼女と結婚させてください。お願いします」



俺は二人に頭を下げた。
数秒が経過し、ジョセフさんが少し寂しげな表情で口を開く。




「雅君、頭を上げてくれ。はぁ、参ったな......実際にこう来られると。確かに美愛はまだ22歳で結婚は早いと思っていた。しかし、君たち二人を見るたびに、分かっていたんだ。遅かれ早かれ、こうなるって。それに、久美子と圭衣から厳しく言われていてね。美愛と王子様の関係を引き裂く真似はするなって」



ジョセフさんは苦笑いをし、隣にいる圭衣ちゃんを見る。
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