続お菓子の国の王子様 結婚に向けて
「うちの女性たちは、まあ、君も分かっているよね? 特に久美子と圭衣は策士だから。それに、君はもうとっくに私だけでなく、我が家のみんなの許可を得ているよ。そうでなければ、愛する娘を男と一緒に住まわせることはないからね。久美子は、君が初めて家に来た時から、君があの時の高校生だということを分かっていたようだ。こんな奇跡があるんだね。また二人が巡り合うなんて」
「雅さん、父さまは美愛ちゃんを手放すための準備期間が必要だったのよ。どうか許してあげてね。あ〜、これでやっと美愛ちゃんの初恋が実を結ぶわね! あの子は、今まで他の男性に目を向けることがなかったのよ。ずっと、いつかあのお兄ちゃんが、来てくれると思ってて。あの子に近寄ってくる男たちを全て蹴散らすのは大変だったのよ! まあ、私にも大和同様、いろいろなツテがあるからね。お願いが一つあるの。ウエディングドレスは私が作ることになっているの。ずっと美愛ちゃんと約束しているから。デザインはもう決まっているのよ。だから、最低でも2ヶ月の期間が必要なの。もし待てないのであれば、先に入籍しちゃえば?」
サラッと言う圭衣ちゃんに、焦りを感じる
ジョセフさん。
「順番が違うだろう? それに、そんなに急ぐ必要は」
「雅さん、父さまは美愛ちゃんを手放すための準備期間が必要だったのよ。どうか許してあげてね。あ〜、これでやっと美愛ちゃんの初恋が実を結ぶわね! あの子は、今まで他の男性に目を向けることがなかったのよ。ずっと、いつかあのお兄ちゃんが、来てくれると思ってて。あの子に近寄ってくる男たちを全て蹴散らすのは大変だったのよ! まあ、私にも大和同様、いろいろなツテがあるからね。お願いが一つあるの。ウエディングドレスは私が作ることになっているの。ずっと美愛ちゃんと約束しているから。デザインはもう決まっているのよ。だから、最低でも2ヶ月の期間が必要なの。もし待てないのであれば、先に入籍しちゃえば?」
サラッと言う圭衣ちゃんに、焦りを感じる
ジョセフさん。
「順番が違うだろう? それに、そんなに急ぐ必要は」