続お菓子の国の王子様 結婚に向けて
「そんなある日、高校1年生の時、帰宅途中に迷子の女の子に出会ったんだ。面倒だから関わらない方がいいと思った。でもその子と目が合った瞬間、俺は守ってあげたいと感じたんだ。とても美しい子だった。多分5、6歳だったと思う。とてもきれいな目をしててね。俺には、その子がまるで天使や妖精のように見えた。その子は全然泣き止まなくてね」
俺は美愛ちゃんの目が大きく開いたのを見逃さなかった。
「その子はお菓子が好きだと言うので、カバンの中からフランスのキャラメルをあげたんだ。Meuhのキャラメル」
「う、うそ」
「その子のおかげで、自分が甘党でスイーツが大好きだと再認識できた。だから、父さんの会社では扱っていないお菓子専門の輸入会社を設立しようと決心した。いずれはコーヒーなども扱い、カフェを開きたいと思ってね。だから今の俺と会社がある。あとね、その子と約束したんだ。彼女が大きくなったら......」
美愛ちゃんの大きな瞳から、ポロポロと涙がこぼれ落ちた。
俺は美愛ちゃんの目が大きく開いたのを見逃さなかった。
「その子はお菓子が好きだと言うので、カバンの中からフランスのキャラメルをあげたんだ。Meuhのキャラメル」
「う、うそ」
「その子のおかげで、自分が甘党でスイーツが大好きだと再認識できた。だから、父さんの会社では扱っていないお菓子専門の輸入会社を設立しようと決心した。いずれはコーヒーなども扱い、カフェを開きたいと思ってね。だから今の俺と会社がある。あとね、その子と約束したんだ。彼女が大きくなったら......」
美愛ちゃんの大きな瞳から、ポロポロと涙がこぼれ落ちた。