続お菓子の国の王子様 結婚に向けて
ああ、やはり美愛ちゃんだったんだ、

あの時の可愛いお姫様は。


「ぅ、み、雅さんがあの時の?」


「うん。また会えて嬉しいよ、俺の可愛いお姫様」



再び泣き始めた彼女を、俺の膝の上に座らせて
抱きかかえる。


さあ、ここからだ。
絶対に君を逃がさない。


「美愛ちゃん、これから一番大事なことを話すから。あの日の君の存在は、俺にとって非常に大きなものだった。初めてできた彼女とのことで、今まで女性に対して冷めた気持ちを抱いていたと思う。これまでの関係はすべて後腐れのない関係ばかりだった。いつも寄ってくる女性たちは俺自身のことよりも家柄や社長夫人という肩書を求める人ばかりで、次第に嫌気がさしてた。そんな時、再び君に出会えた。初めはいつも通り、この子もすぐにクビになるんだろって」


彼女の額にキスをしながら、彼女を見つめる。
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