続お菓子の国の王子様 結婚に向けて
シャワーを終えて部屋に戻ると、ようちゃんは電話を終えたところだった。


「さっぱりしてきた? 私のパジャマを使いな。さて、雅さんと話したよ。結論から先に言うよ。日曜日のお昼頃に会って話をするから。それまでは、ここにいてもいいから。あと、圭衣にも連絡したよ。無事だって分かって、安心してた。雅さんの様子を聞きたい?」

「............」

「よし、じゃあまた続きしよう!」


ようちゃんは小さな冷蔵庫からレモンサワーとビールを取り出し、再び二人で乾杯する。


本来であれば、雅さんの様子を聞くべきなんだろうけど。


今は疲れていて、この3週間、ううん、佐藤麻茉さんの件が解決してから、いろいろとどうでもよくなってしまった。


自分の価値が分からなくなる。
考えたくない。ようちゃんの優しさに甘えることに決めた。
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