続お菓子の国の王子様 結婚に向けて
「金曜日、ホテル9(クー)で仁に呼び止められた。あんなに怒っている仁を見たのは初めてだった。どこから説明を始めればいいかな?まず、俺と一緒にいた人について話そう。さっきの部屋で言い争っていた二人は恋人同士で、美愛ちゃんが金曜日に俺と一緒に見た人は男なんだよ。彼らはゲイカップル」
え、え〜っ!あの人、男なの⁇⁇⁇
「だから俺たちは本当にビジネスだけの関わりなんだ。君に特別な婚約指輪を送りたくて、圭衣ちゃんに相談したところ、アメリカの大学時代の友人を紹介してもらって。彼らも日本人で、卒業後に日本に戻り、自分たちのビジネスを立ち上げた。男性の方がここのホテルに入っているジュエリーショップのオーナー兼デザイナーの三輪紫道君で、俺と一緒にいたのが彼の恋人であるジュエリー職人の香月いより君。紫道君は職人でもあるんだよ」
社長室の窓にもたれかかっていた雅さんは、ゆっくり歩いて、私の隣に座る。
「今回指輪をオーダーした際、俺から特別なリクエストをしたんだ。この指輪を完成させるために、俺自身がやるべきことがあって。だから、思った以上に時間がかかってしまった。ごめんね」
え、え〜っ!あの人、男なの⁇⁇⁇
「だから俺たちは本当にビジネスだけの関わりなんだ。君に特別な婚約指輪を送りたくて、圭衣ちゃんに相談したところ、アメリカの大学時代の友人を紹介してもらって。彼らも日本人で、卒業後に日本に戻り、自分たちのビジネスを立ち上げた。男性の方がここのホテルに入っているジュエリーショップのオーナー兼デザイナーの三輪紫道君で、俺と一緒にいたのが彼の恋人であるジュエリー職人の香月いより君。紫道君は職人でもあるんだよ」
社長室の窓にもたれかかっていた雅さんは、ゆっくり歩いて、私の隣に座る。
「今回指輪をオーダーした際、俺から特別なリクエストをしたんだ。この指輪を完成させるために、俺自身がやるべきことがあって。だから、思った以上に時間がかかってしまった。ごめんね」