続お菓子の国の王子様 結婚に向けて
そこには、ブルーダイヤモンドの周りに3つの小さなダイヤモンドがついているプラチナゴールドのユニークなデザインの美しい指輪。
「このデザインは、うちの家紋である左三つ巴をモチーフにしたんだ。ブルーダイヤモンドは、美愛ちゃんの家、ヴィッテルスバッハ家に代々伝わる宝石だよね? この指輪には、俺たち2つの家族が一つになることを表現したくて。俺のイメージを紫道君に伝え、デザインしてもらった。ここからが『ウソの理由』。俺は美愛ちゃんに特別な婚約指輪を贈りたいと思って、俺自身も指輪の制作に関わりたかったから。専用の工具を使って棒状の金属を熱して溶接したり、叩いたり磨いたりして。難しい部分は紫道君にやってもらってけど。美愛ちゃんを驚かせたくて。本当にごめん」
「えっ、これ、雅さんが作ったの?」
「本当は全部手作りしたかったけれど、さすがに難しくて。石のカットとこの小さなダイヤモンドの爪の部分は紫道君が担当してくれた。あとは二人に手伝ってもらいながら、俺が作った。これからはもっと時間があるから、話し合って、俺たちの世界を築いていこう。だから、美愛ちゃんのそばに一生居させてほしい」
「正直、今のままで結婚するのは、すごく不安なの。私も、雅さんにもっと聞きたいことがある。話し合った後で、これを受け取るかどうか決めたい。
ごめんなさい」
「それでいいよ。でも絶対に美愛ちゃんを離さないから。二人が納得するまで話し合って、解決しよう。じゃあ、今日は帰ってきてくれる?」
心配そうに私を見つめる雅さん。
いつまでも逃げているわけにはいかないし。私は頷いた。
「このデザインは、うちの家紋である左三つ巴をモチーフにしたんだ。ブルーダイヤモンドは、美愛ちゃんの家、ヴィッテルスバッハ家に代々伝わる宝石だよね? この指輪には、俺たち2つの家族が一つになることを表現したくて。俺のイメージを紫道君に伝え、デザインしてもらった。ここからが『ウソの理由』。俺は美愛ちゃんに特別な婚約指輪を贈りたいと思って、俺自身も指輪の制作に関わりたかったから。専用の工具を使って棒状の金属を熱して溶接したり、叩いたり磨いたりして。難しい部分は紫道君にやってもらってけど。美愛ちゃんを驚かせたくて。本当にごめん」
「えっ、これ、雅さんが作ったの?」
「本当は全部手作りしたかったけれど、さすがに難しくて。石のカットとこの小さなダイヤモンドの爪の部分は紫道君が担当してくれた。あとは二人に手伝ってもらいながら、俺が作った。これからはもっと時間があるから、話し合って、俺たちの世界を築いていこう。だから、美愛ちゃんのそばに一生居させてほしい」
「正直、今のままで結婚するのは、すごく不安なの。私も、雅さんにもっと聞きたいことがある。話し合った後で、これを受け取るかどうか決めたい。
ごめんなさい」
「それでいいよ。でも絶対に美愛ちゃんを離さないから。二人が納得するまで話し合って、解決しよう。じゃあ、今日は帰ってきてくれる?」
心配そうに私を見つめる雅さん。
いつまでも逃げているわけにはいかないし。私は頷いた。