続お菓子の国の王子様 結婚に向けて
二人を待っている間、仁さんが話しかけてくれた。
「雅にチャンスを与えてくれて、ありがとう。あいつはこの数日間、落ち込みすぎていて、正直どうしたらいいのか分からなかった。雅は小さい頃から優しく、頭も良く、行動力が俺たちの中でも一番あってさ。そんなあいつが姫ちゃんのことになると、ポンコツになっちまう」
苦笑いを浮かべた仁さんは、話を続ける。
「俺たちみんな、雅と姫ちゃんの出会いの話を知っているし、あの時の出会いが悩んでいた雅を大きく変えたことも知っている。だから、大和から新しく来てくれた秘書の子が、雅が昔出会った姫ちゃんだと思うと聞いたとき、自分のことのように嬉しかった。それに、雅は君といるとよく笑うし、穏やかな表情になる。俺は雅と姫ちゃんが、この先も一緒にいると思う。そうであってほしい。
あのさ、姫ちゃんのもう一人のお姉さん......」
仁さんは少し離れた場所で雅さんと話をしているようちゃんを一瞥する。
「えっ、ようちゃんですか?」
「うん。彼女には恋人がいるのかな?」
少しはにかんだ仁さんに尋ねられた。
「うーん、半年前まではよく彼氏のことを話題に出していたけれど、今はさっぱり……って、えっ?」
「一目惚れって本当にあるんだね。姫ちゃんはどう思う? 俺と彼女のこと。」
「ありです、ありですよ! 私、仁さんのこと、応援します! ようちゃんは圭衣ちゃんと同様に頭が良く、仕事もできるので、私の憧れなんです。それと同時に、私にとって双子の片割れであり、一番信用できて、何でも話せる存在です」
「そっか。俺、ちょっと頑張ってみようかな? でも、こんなおじさんじゃ、相手にならないかも?」
「何を言っているんですか、雅さんに加えて仁さんまで? 仁さんはおじさんではありません。仁さんと雅さんがおじさんであれば、うちの父さまはオッチャンですからね」
話を終えたようちゃんと雅さんが戻ってきたので、私は仁さんにようちゃんを紹介する。
「雅にチャンスを与えてくれて、ありがとう。あいつはこの数日間、落ち込みすぎていて、正直どうしたらいいのか分からなかった。雅は小さい頃から優しく、頭も良く、行動力が俺たちの中でも一番あってさ。そんなあいつが姫ちゃんのことになると、ポンコツになっちまう」
苦笑いを浮かべた仁さんは、話を続ける。
「俺たちみんな、雅と姫ちゃんの出会いの話を知っているし、あの時の出会いが悩んでいた雅を大きく変えたことも知っている。だから、大和から新しく来てくれた秘書の子が、雅が昔出会った姫ちゃんだと思うと聞いたとき、自分のことのように嬉しかった。それに、雅は君といるとよく笑うし、穏やかな表情になる。俺は雅と姫ちゃんが、この先も一緒にいると思う。そうであってほしい。
あのさ、姫ちゃんのもう一人のお姉さん......」
仁さんは少し離れた場所で雅さんと話をしているようちゃんを一瞥する。
「えっ、ようちゃんですか?」
「うん。彼女には恋人がいるのかな?」
少しはにかんだ仁さんに尋ねられた。
「うーん、半年前まではよく彼氏のことを話題に出していたけれど、今はさっぱり……って、えっ?」
「一目惚れって本当にあるんだね。姫ちゃんはどう思う? 俺と彼女のこと。」
「ありです、ありですよ! 私、仁さんのこと、応援します! ようちゃんは圭衣ちゃんと同様に頭が良く、仕事もできるので、私の憧れなんです。それと同時に、私にとって双子の片割れであり、一番信用できて、何でも話せる存在です」
「そっか。俺、ちょっと頑張ってみようかな? でも、こんなおじさんじゃ、相手にならないかも?」
「何を言っているんですか、雅さんに加えて仁さんまで? 仁さんはおじさんではありません。仁さんと雅さんがおじさんであれば、うちの父さまはオッチャンですからね」
話を終えたようちゃんと雅さんが戻ってきたので、私は仁さんにようちゃんを紹介する。