続お菓子の国の王子様 結婚に向けて
「ねぇ、お嬢ちゃん。今までのことは水に流して、仲良くしましょうよ。圭衣にまで怒られちゃったんだから。私、雅のことも好きだし。ってか、お嬢ちゃん、これくらいのことで大袈裟にするなんて、西蓮寺家の嫁としてやっていけないわよ。せっかく西園寺という大きなものが手に入るのに」
頭に血がのぼった。生まれて2回目だ、こんなにも怒りを覚えたのは。
一回目は小学校1年生の時、ようちゃんが養女になる前のことだ。
怒りが込み上げて、身体が震えている。
この人は一体何なんだろう?
この時、私の肩が温かく感じた。雅さんが私の肩を抱き寄せてくれた。
「美愛ちゃん、いより君に思っていること、全部ぶちまけていいよ。我慢する必要はないから」
いつもの穏やかな笑顔を浮かべた雅さんに言われる。
「雅ったら〜、お嬢ちゃんを甘やかしちゃダメじゃない。この子は本当に西園寺家に相応しいの?」
ムッとした雅さんを抑えながら、私はこの非常識ないよりに言い放った。
頭に血がのぼった。生まれて2回目だ、こんなにも怒りを覚えたのは。
一回目は小学校1年生の時、ようちゃんが養女になる前のことだ。
怒りが込み上げて、身体が震えている。
この人は一体何なんだろう?
この時、私の肩が温かく感じた。雅さんが私の肩を抱き寄せてくれた。
「美愛ちゃん、いより君に思っていること、全部ぶちまけていいよ。我慢する必要はないから」
いつもの穏やかな笑顔を浮かべた雅さんに言われる。
「雅ったら〜、お嬢ちゃんを甘やかしちゃダメじゃない。この子は本当に西園寺家に相応しいの?」
ムッとした雅さんを抑えながら、私はこの非常識ないよりに言い放った。