続お菓子の国の王子様 結婚に向けて
このままはっきりさせずに結婚するつもりなの?私が話し合いたいと言ったのではないの?このままじゃ何も解決しないよ。


意を決して尋ねようとするが、彼を見ることができず、顔を埋めたまま聞いていた。


「私って何? 雅さんにとって、私は何なの? ただの飾りのお人形なの?」

「えっ、どういうこと、美愛ちゃん?」


反対に、彼から質問されてしまった。
もっと具体的に言わないとダメなのかな?


「あのね......み、雅さんが嘘をついて帰ってくるたび、女性用の香水の香りがしたの。だから外で他の女性と一緒にいたんだと思った。雅さんにとって、私はそういう対象じゃないんだって。私に魅力がないから、だから......」

「ちょ、ちょっと待って、美愛ちゃん。本気で俺が君とそうなりたくないと思っているの? 毎晩君をただ抱きしめて眠るのは、俺にとって拷問と同じなんだよ。君にもっと触れたいし、その先のこともしたい。でも、婚約指輪も用意せずにプロポーズした、俺なりの誠意を示したつもりだったんだ。それに、ジョセフさんと約束したから。美愛ちゃんが嫌がることはしないって。俺の勘が正しければ、美愛ちゃんは初めてだよね? だから、その経験も特別なものにしたかったんだ」


ゆっくりと顔を上げ、彼を見上げる。
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