The previous night of the world revolution2〜A.D.〜
モーニングではもう遅く、ランチにはまだ早い中途半端な時間帯だからか。
ファミレスは閑散としていて、ノートを広げて勉強をする高校生らしい女子数名と、世間話に夢中なおばさん集団以外には、客はいなかった。
「何か頼みます?お昼にはまだちょっと早いですけど」
「飲み物くらいはあった方が良いんじゃないか?」
「じゃあドリンクバーだけ注文しましょうか」
全く。この年になって、しかもマフィアの幹部ともあろう者が、ファミレスのドリンクバーなんて、色のついた砂糖水みたいなもので喉を潤わさなければならないとは。
世も末だな。
「それで何であなたは、こんなところまで来てお茶飲んでんですか…」
「?悪かったか?」
「悪かないけど…」
カセイがコップに入れてきたのは、緑茶だった。
そりゃ緑茶でも良いけどさ…。恋人とのデートで、ドリンクバー頼んで、緑茶とは。
ちなみに俺は紅茶である。
「今日ここに来ることは、総帥も知ってるんですか?」
「あぁ。ご存知だ」
「自分の行動、逐一報告しなきゃならないってことですか」
「当然だ」
うわ、キモッ…。そんな束縛の強い組織、絶対嫌だ。
『青薔薇連合会』がそうじゃなくて良かった。アシュトーリアさんを暗殺して、俺が首領にならなきゃならないところだった。
「…それで?何の話をすれば良いんですかね」
「…」
「もしかして、俺が話題を提供する側ですか?」
何を喋れば良いんだ?良い天気ですね、とか?
外、曇ってるけど。
と、思っていたら。
「…一つ尋ねても良いか?」
「あ?」
どうやらカセイの方から、話題を提供してくれるようだ。
しかし、その話題は。
「…お前が、昔帝国騎士団にいたってこと…あれは本当なのか?」
…俺にとっては、かなり不愉快な話題であった。
ファミレスは閑散としていて、ノートを広げて勉強をする高校生らしい女子数名と、世間話に夢中なおばさん集団以外には、客はいなかった。
「何か頼みます?お昼にはまだちょっと早いですけど」
「飲み物くらいはあった方が良いんじゃないか?」
「じゃあドリンクバーだけ注文しましょうか」
全く。この年になって、しかもマフィアの幹部ともあろう者が、ファミレスのドリンクバーなんて、色のついた砂糖水みたいなもので喉を潤わさなければならないとは。
世も末だな。
「それで何であなたは、こんなところまで来てお茶飲んでんですか…」
「?悪かったか?」
「悪かないけど…」
カセイがコップに入れてきたのは、緑茶だった。
そりゃ緑茶でも良いけどさ…。恋人とのデートで、ドリンクバー頼んで、緑茶とは。
ちなみに俺は紅茶である。
「今日ここに来ることは、総帥も知ってるんですか?」
「あぁ。ご存知だ」
「自分の行動、逐一報告しなきゃならないってことですか」
「当然だ」
うわ、キモッ…。そんな束縛の強い組織、絶対嫌だ。
『青薔薇連合会』がそうじゃなくて良かった。アシュトーリアさんを暗殺して、俺が首領にならなきゃならないところだった。
「…それで?何の話をすれば良いんですかね」
「…」
「もしかして、俺が話題を提供する側ですか?」
何を喋れば良いんだ?良い天気ですね、とか?
外、曇ってるけど。
と、思っていたら。
「…一つ尋ねても良いか?」
「あ?」
どうやらカセイの方から、話題を提供してくれるようだ。
しかし、その話題は。
「…お前が、昔帝国騎士団にいたってこと…あれは本当なのか?」
…俺にとっては、かなり不愉快な話題であった。