The previous night of the world revolution2〜A.D.〜
安っぽいファミレスで、しばらく話してから。

話すネタも尽きたので、俺達はファミレスを出た。

ちなみに、割り勘だった。

「さて…これからどうします?あなたが本物の俺の彼女だったら、今すぐホテルに連れていくんですが」

「断る」

「ですよねー。さすがの俺も、あなたは抱きたくないですよ」

他人に首輪をつけられた女を我が物にするには、骨が折れる。

エリュシアのときは奴隷が欲しかったから頑張ったけど、この女は俺の奴隷にもなりそうにないし。

「じゃあ帰ります。送ってかないので自分で帰ってください」

「当たり前だ」

お前に送ってもらうなんてとんでもない、とでも言うようにさっさと歩き去るカセイ。

うん。やっぱり可愛くない。

「はぁ、つまんないの…」

さて、俺も帰ろう。

そういえば、今週はまだ週に一度のアイズレンシアへの定期連絡をしていなかったな。

アイズもルルシーに似て心配性だから、帰ったらすぐ、アイズに近況報告のメールを送るとしよう。
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