The previous night of the world revolution2〜A.D.〜
と、そんな風に貧しい生活を続けていた私達だが。
それでも、貧しい者は貧しいなりに、なんとか生活が成り立っていた。日常に不満はあれど、少なくとも餓死する心配はなかった。
家族仲もそこそこ良かった。何せ両親の仲が良かったものだから、家庭が険悪になることは皆無だった。
とはいえ、私の…兄弟との仲はそんなに良くなかったように思う。
昔の私は引っ込み思案で、兄弟と一緒に遊ぶということはほとんどなかった。
しかし、一番上の兄は例外だった。
この兄は、いつも引っ込み思案な私を気にかけ、面倒を見てくれた人だった。元々弟妹達には優しい人だけれど、私に対しては特にそうだった。
だから、この兄とだけは仲が良かった。よく一緒に遊んでもらったものだ。
実は、生死が分からない一人というのは、この兄のことなのだが。
今どうしているのか、生きているのか死んでいるのか、私には分からないし調べる気もないことは、先程も説明した。
とにかくこの兄以外の家族とは、あまり親しくなかった。両親も、私を嫌ってはいなかったものの、扱いにくい子だな、とは思っていたはずだ。
言葉に出されたことはないが、態度に表れていた。
だからこそ、一番上の兄は私を特別気にかけてくれたのかもしれない。
それでも、貧しい者は貧しいなりに、なんとか生活が成り立っていた。日常に不満はあれど、少なくとも餓死する心配はなかった。
家族仲もそこそこ良かった。何せ両親の仲が良かったものだから、家庭が険悪になることは皆無だった。
とはいえ、私の…兄弟との仲はそんなに良くなかったように思う。
昔の私は引っ込み思案で、兄弟と一緒に遊ぶということはほとんどなかった。
しかし、一番上の兄は例外だった。
この兄は、いつも引っ込み思案な私を気にかけ、面倒を見てくれた人だった。元々弟妹達には優しい人だけれど、私に対しては特にそうだった。
だから、この兄とだけは仲が良かった。よく一緒に遊んでもらったものだ。
実は、生死が分からない一人というのは、この兄のことなのだが。
今どうしているのか、生きているのか死んでいるのか、私には分からないし調べる気もないことは、先程も説明した。
とにかくこの兄以外の家族とは、あまり親しくなかった。両親も、私を嫌ってはいなかったものの、扱いにくい子だな、とは思っていたはずだ。
言葉に出されたことはないが、態度に表れていた。
だからこそ、一番上の兄は私を特別気にかけてくれたのかもしれない。