The previous night of the world revolution2〜A.D.〜

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 Ⅰ (17/39)

勉強会の後。

学校を出ると、もうすっかり暗くなってしまっていた。

「つっかれた~…」

「本当…」

身体強化訓練の後に、勉強会だったもんなぁ。

そりゃ疲れる。疲労マックス。今日のご飯は美味しいだろう。

「何か食べて帰る?ファミレスとか」

「行く行く~!」

こういう日は大抵そうしているように、エルスキーは夕食を食べて帰らないかと誘った。

アシベルは二つ返事で了承したが。

残念ながら俺は、この誘いに乗ることは出来なかった。

「ごめんなさい。今日はパスで」

「え~。来ないの?」

「帰って早く洗濯しないと、着るものないんですよねぇ」

「日頃の自堕落のツケだな」

あぁ、聞こえない聞こえない。

「まぁルナニアは一人暮らしだから仕方ないよな」

「ねー。大変そう」

「大変ですよ~?自由で楽しいですけどね」

一人暮らしには一人暮らしの良さがある。

エルスキー達みたいに、実家住みにもそれなりの良さがあるけどね。

「じゃあまた明日」

「おー」

「お疲れ~」

二人と別れて、俺は一人、別方向に歩き出した。





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