The previous night of the world revolution2〜A.D.〜
彼が黒い服を着るのはいつものこと。けれど今日は…特別製だった。
ルナニアが着ていたのは、黒いレースとフリル、そしてリボンがたっぷりとついたワンピース。胸には大きなリボン。
腰にも大きな黒いリボンがついていて、首には黒い蝶飾りのチョーカー。手袋まで黒。編み上げブーツとタイツも黒だった。
頭につけたヘッドドレスも黒リボンがたっぷり。
それなのに、胸のリボンの真ん中につけている薔薇のブローチだけは青で、一際目立っていた。
恐らくウィッグをつけたのだろう。艶やかな髪がミディアムロングにまで伸びており、更に顔には手慣れた化粧が施されていた。
何処からどう見ても、本職の人。
「ルナ公が!いつかのシュー公みたいになってる!」
「ルナニア、私より似合う…。素敵…」
「…」
まぁ…こんなことだろうとは思っていたけどさ。
ステージの上でポーズを取るルナニアは、ここ最近で一番輝いていた。
観客もこれには度肝を抜かれ、あいつは一体何なんだ、本物の女子がコスプレしたのか?とざわついていた。
うん…。元々ルレイアは身体の線が細いし、女顔だから…女装したら本物の女性に見えてしまうのだ。
それにしたってクオリティーが高過ぎる。
何より、あの堂々とした態度。
他の生徒は、大抵の者が恥ずかしがってもじもじしたり、照れ臭そうに笑っていたり、あるいは冷めた態度をして場を白けさせたりしていた。
しかしルナニアは違う。俺を見ろ!とばかりに威風堂々とステージに立ち、ファッションショーに出るモデルのように優雅だった。
…貫禄の違いだなぁ。
「ルナ公やっべぇ!イケメン!」
「ルナニア、格好良い…」
アリューシャもシュノもこのテンション。良かったね二人共。
恐らくルナニアが誰よりその姿を見せたいであろう人が、この場にいないのが残念だ。
「…写真…撮っとこうか」
私はスマホを取り出し、ステージの上でびしっ、とポーズを決めるルナニアを撮影した。
これ、後で送ってあげよう…。
ルナニアが着ていたのは、黒いレースとフリル、そしてリボンがたっぷりとついたワンピース。胸には大きなリボン。
腰にも大きな黒いリボンがついていて、首には黒い蝶飾りのチョーカー。手袋まで黒。編み上げブーツとタイツも黒だった。
頭につけたヘッドドレスも黒リボンがたっぷり。
それなのに、胸のリボンの真ん中につけている薔薇のブローチだけは青で、一際目立っていた。
恐らくウィッグをつけたのだろう。艶やかな髪がミディアムロングにまで伸びており、更に顔には手慣れた化粧が施されていた。
何処からどう見ても、本職の人。
「ルナ公が!いつかのシュー公みたいになってる!」
「ルナニア、私より似合う…。素敵…」
「…」
まぁ…こんなことだろうとは思っていたけどさ。
ステージの上でポーズを取るルナニアは、ここ最近で一番輝いていた。
観客もこれには度肝を抜かれ、あいつは一体何なんだ、本物の女子がコスプレしたのか?とざわついていた。
うん…。元々ルレイアは身体の線が細いし、女顔だから…女装したら本物の女性に見えてしまうのだ。
それにしたってクオリティーが高過ぎる。
何より、あの堂々とした態度。
他の生徒は、大抵の者が恥ずかしがってもじもじしたり、照れ臭そうに笑っていたり、あるいは冷めた態度をして場を白けさせたりしていた。
しかしルナニアは違う。俺を見ろ!とばかりに威風堂々とステージに立ち、ファッションショーに出るモデルのように優雅だった。
…貫禄の違いだなぁ。
「ルナ公やっべぇ!イケメン!」
「ルナニア、格好良い…」
アリューシャもシュノもこのテンション。良かったね二人共。
恐らくルナニアが誰よりその姿を見せたいであろう人が、この場にいないのが残念だ。
「…写真…撮っとこうか」
私はスマホを取り出し、ステージの上でびしっ、とポーズを決めるルナニアを撮影した。
これ、後で送ってあげよう…。