The previous night of the world revolution2〜A.D.〜

sideルレイア

ーーーーー…『女装・男装コンテスト』は、無事に終了した。

ちなみに優勝に選ばれたのは、誰かというと。

勿論。

「ルナニア、超やばかったな…」

「あぁ…何者かと思ったよ…」

「えぇ~、そんな。二人共俺を化け物か何かのように~」

俺の素晴らしい女装ぶりに、エルスキーもアシベルもいっそドン引きであった。

ちょっとやり過ぎてしまったかもしれない。

だって、ついつい楽しくて。

やっぱりゴスロリ良いよね。胸がときめくよ。

「異次元のクオリティー過ぎて…。女子の部優勝した私の肩身が狭いわ」

と、ミューリア。

一応、女子の部の優勝はミューリアなのだ。

けれどもそのクオリティーは、俺に遠く及ばない。

「一体ルナニア、お前は何者なんだよ」

「うふふ。それは乙女の企業秘密ってことで~」

茶化して、笑って誤魔化す。

ちょっと今回のは確かにやり過ぎ感が否めないな。しばらくは大人しくしておこう。

すると、そこに。

「あの、ルナニアさん」

「あ、ユーシャさん」

ユーシャが、声をかけてきた。

「どうかしました?」

「会計のことで話があるって、先生が…」

「あ、分かりました」

実行委員関連のことか。なら行かなきゃ仕方ないな。

「ちょっと行ってきますね」

「おー。行ってら」

俺はユーシャと共に、教室を出た。
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