The previous night of the world revolution2〜A.D.〜
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Ⅰ (20/39)
ルルシー。俺の愛しのルルシーから!
なんてことだ。ルルシーからのメッセージを、一秒だって後回しにするなんて。
俺は喜び勇んで、メッセージを開いた。
そして、そこに書いてある文章に目を通した。
「…」
…成程。
俺は恍惚として、スマホをテーブルに放り出した。
「…旦那様?どうなさいました?」
俺の横ではべっていた女の一人が、上目遣いで俺の顔を見た。
「…愛しい方からの、ラブコールを頂きました」
こんなに喜ばしいことが、他にあるだろうか。
巨乳の美女二人を両側にはべらせて、正に両手に花、の状態なのに。
今やこんな女達、生ゴミも同然だ。
ルルシーからのメッセージは、たった一行。
『アシュトーリアさんからの伝言があるから、明日お前の店に会いに行く』
この一文に、ルルシーの愛が溢れている。
「…俺に会いに来てくれるんですね、ルルシー」
あまりの喜びに、頭がどうにかなってしまいそうだ。
「旦那様の愛しい方が会いに来てくださるの?」
「えぇ。素敵でしょう?」
ルルシーの代わりにもならないが、俺は横の女を抱き寄せた。
「…うふふ。性欲が溢れてきそう」
人間の三大欲求を、我慢する必要なんてないな。
そして目の前には、俺に抱かれることを望んでいる女がいる。
なら、やることは一つだけだ。
「…注文はキャンセルで。上でやりましょう?」
「はい」
彼女達は、うっとりとして頷いた。
最近、仕事の都合上あんまりやれてないからな。
正直二人だけじゃ、足りないかもしれない。
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