The previous night of the world revolution2〜A.D.〜

前のページへ
 Ⅰ (20/39)

ルルシー。俺の愛しのルルシーから!

なんてことだ。ルルシーからのメッセージを、一秒だって後回しにするなんて。

俺は喜び勇んで、メッセージを開いた。

そして、そこに書いてある文章に目を通した。

「…」

…成程。

俺は恍惚として、スマホをテーブルに放り出した。

「…旦那様?どうなさいました?」

俺の横ではべっていた女の一人が、上目遣いで俺の顔を見た。

「…愛しい方からの、ラブコールを頂きました」

こんなに喜ばしいことが、他にあるだろうか。

巨乳の美女二人を両側にはべらせて、正に両手に花、の状態なのに。

今やこんな女達、生ゴミも同然だ。

ルルシーからのメッセージは、たった一行。

『アシュトーリアさんからの伝言があるから、明日お前の店に会いに行く』

この一文に、ルルシーの愛が溢れている。

「…俺に会いに来てくれるんですね、ルルシー」

あまりの喜びに、頭がどうにかなってしまいそうだ。

「旦那様の愛しい方が会いに来てくださるの?」

「えぇ。素敵でしょう?」

ルルシーの代わりにもならないが、俺は横の女を抱き寄せた。

「…うふふ。性欲が溢れてきそう」

人間の三大欲求を、我慢する必要なんてないな。

そして目の前には、俺に抱かれることを望んでいる女がいる。

なら、やることは一つだけだ。

「…注文はキャンセルで。上でやりましょう?」

「はい」

彼女達は、うっとりとして頷いた。

最近、仕事の都合上あんまりやれてないからな。

正直二人だけじゃ、足りないかもしれない。





次のページへ
< 23 / 561 >

この作品をシェア

pagetop