The previous night of the world revolution2〜A.D.〜
翌日。
文化祭が日曜日だったので、翌日の月曜は代休だ。
昨日、あの後、俺はぐちゃぐちゃになったユーシャの残骸を、そっくりそのままシューレンに送りつけた。
身体は細切れにしてやったが、顔はユーシャだと分かるように適度に形を残してやったから、余計効果覿面だろう。
その残酷な亡骸を受け取ったとき、シューレンがどんな反応をするか。
実は部下に頼んで、そのときのシューレンの様子を録画してきてもらったのだが、これがまぁなんとも、映画にしたいほど面白いものだった。
妹を大事にしていたのは本当だったようで、シューレンの狼狽ぶりと言ったら凄まじいものがあった。
「あはは!面白いですね。こんなに面白いものって他にあります?ないでしょ?」
「は、はい」
食い入るように画面を見つめる俺に、部下の一人は顔がひきつっていた。
この程度で動揺なんてしないで欲しい。あなたもマフィアなんだから。
「妹をぶちのめすのは正解でしたね…。でも、本人がノーダメなのが気に食わない。そうは思いません?」
「はい」
平然と即答したのは、俺の奴隷であるエリュシアだった。
そうだ、その通り。
このまま許してやるつもりだったけど、やっぱり奴にも直接攻撃しないと気が済まないな。
「よし。じゃあ顔面を火炙りにでもしよう。あいつ、あれだけ恥を晒しても平然と外を歩いてるんだから。顔面が崩壊したら、少しは恥というものを覚えて、外出も控えるでしょう。良い考えだと思いません?」
「はい」
エリュシアじゃないもう一人の部下が、息を呑む音が聞こえた。
「それじゃ、今すぐ行ってこい。奴の顔面を焼いて、ついでにあの薄汚い血を残さない為に、生殖器をもぎ取ってやれ」
「分かりました」
「くれぐれも殺すなよ。死んで楽になんかしてやるものか。一生苦しみ続けろ」
頷いたエリュシアは、仕事を果たす為に部屋を出ていった。
「…ざまぁみろ」
俺はなんて優しいのだろう。人の痛みを学習しない男に、身を以て教育してあげたのだから。
これであのクズも、少しは人に優しくなれることだろう。
これからも正気でいられたら、の話だが。
文化祭が日曜日だったので、翌日の月曜は代休だ。
昨日、あの後、俺はぐちゃぐちゃになったユーシャの残骸を、そっくりそのままシューレンに送りつけた。
身体は細切れにしてやったが、顔はユーシャだと分かるように適度に形を残してやったから、余計効果覿面だろう。
その残酷な亡骸を受け取ったとき、シューレンがどんな反応をするか。
実は部下に頼んで、そのときのシューレンの様子を録画してきてもらったのだが、これがまぁなんとも、映画にしたいほど面白いものだった。
妹を大事にしていたのは本当だったようで、シューレンの狼狽ぶりと言ったら凄まじいものがあった。
「あはは!面白いですね。こんなに面白いものって他にあります?ないでしょ?」
「は、はい」
食い入るように画面を見つめる俺に、部下の一人は顔がひきつっていた。
この程度で動揺なんてしないで欲しい。あなたもマフィアなんだから。
「妹をぶちのめすのは正解でしたね…。でも、本人がノーダメなのが気に食わない。そうは思いません?」
「はい」
平然と即答したのは、俺の奴隷であるエリュシアだった。
そうだ、その通り。
このまま許してやるつもりだったけど、やっぱり奴にも直接攻撃しないと気が済まないな。
「よし。じゃあ顔面を火炙りにでもしよう。あいつ、あれだけ恥を晒しても平然と外を歩いてるんだから。顔面が崩壊したら、少しは恥というものを覚えて、外出も控えるでしょう。良い考えだと思いません?」
「はい」
エリュシアじゃないもう一人の部下が、息を呑む音が聞こえた。
「それじゃ、今すぐ行ってこい。奴の顔面を焼いて、ついでにあの薄汚い血を残さない為に、生殖器をもぎ取ってやれ」
「分かりました」
「くれぐれも殺すなよ。死んで楽になんかしてやるものか。一生苦しみ続けろ」
頷いたエリュシアは、仕事を果たす為に部屋を出ていった。
「…ざまぁみろ」
俺はなんて優しいのだろう。人の痛みを学習しない男に、身を以て教育してあげたのだから。
これであのクズも、少しは人に優しくなれることだろう。
これからも正気でいられたら、の話だが。