The previous night of the world revolution2〜A.D.〜
現在、『青薔薇連合会』でのアリューシャは、スナイパーとして使われている。

しかも、長距離狙撃の技術だけなら、『青薔薇連合会』でアリューシャの右に出る者はいないと言われるほどの腕だ。

『青薔薇連合会』一の戦闘能力を誇るルレ公でさえ、「狙撃の腕だけは、何年研鑽しても、絶対にアリューシャには勝てません」と降参したくらいだ。

アホでお馬鹿なアリューシャに、何故そんな取り柄があるのか。

この起源は、実はシュスリーにある。

『青薔薇連合会』の皆は、アリューシャを最強のスナイパーだと言うけれど。

アリューシャに言わせれば、アリューシャの技術なんて、シュスリーの足元、精々足首くらいにか及ばないのである。

アリューシャは生涯において、シュスリー以上のスナイパーを見たことがない。

きっと死ぬまで、あれほどのスナイパーに出会うことはないだろう。

アリューシャの狙撃は、シュスリーのそれをちょびっと齧った程度のものなのだ。

ルレ公がどれだけ研鑽しても、アリューシャには敵わないと思うのと同じようにり

アリューシャもまた、一生努力したところで、シュスリーには敵わないと思っている。
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