The previous night of the world revolution2〜A.D.〜
まぁ、それなりに険しい道のりだった。
アリューシャは狙撃の練習だけじゃなくて、テーブルマナーやら読み書きやら、他にも色んなことを学んでいたから。
どれもを一生懸命やるのは無理だった。
だから、今でもお勉強はかなり苦手である。
しかもその頃、アリューシャが熱をあげていたのは狙撃の方ばっかりで。
その他は、結構おざなりになっていた。
それでもなんとか毎日勉強して、最低限の読み書きは出来るようになった。
というのも、シュスリーが一度、馬鹿にしてきたことがあるからだ。
「こんなの読んでみる?」と狙撃の技術に関する指南書みたいなのを持ってきたのだが、アリューシャは読めなかった。
「何て書いてあるのか分からん」と素直に言うと、
「え。お前まだこんなのも読めないのw」と馬鹿にしてきた。
イラッと来たので、それ以来真面目に勉強することにした。
その頃には、アリューシャが集中力を保てる時間も少しずつ長くなってきていた。
最低限の生存欲求が満たされるようになって、それ以外のことに頭を使う余裕が出てきたのだ。
そして、狙撃の訓練も順調に進んでいた。
と言うか、順調だと思い込んでいたのである。
どういうことかと言うと、アリューシャは外しまくったとしても、そんなにショックを受けなかった。
普通の人なら、昨日まで出来たことが今日出来ないと、スランプだ、不調だと焦るのだろうけど。
アリューシャは焦らなかった。
上手く行かない日があっても、なんか今日調子悪いなぁ。まぁそういう日もあるだろ。明日当てれば良いや。
と、気楽に考えていた。
シュスリーも同様だった。アリューシャがどれだけ外しまくろうと、怒りもしないし嫌味の一つもなかった。
「好きなだけ外せ。外したぶんだけ上手くなる」この一言を言うばかりだった。
ただ馬鹿にしてきたことは多々ある。「お前外し過ぎw」とかなんとか。
うるせぇ。好きなだけ外せって言ったのお前じゃ。
とにかく、アリューシャは能天気だった。能天気に、毎日訓練に励んでいた。
いつか上手くなれば良い。シュスリーみたいに、これが自分の誇る唯一の取り柄だって言えるようになるまで。
上手くならなくたって、それで失うものはアリューシャには何もない。
そんな風に、気楽に考えていたのだ。
アリューシャは狙撃の練習だけじゃなくて、テーブルマナーやら読み書きやら、他にも色んなことを学んでいたから。
どれもを一生懸命やるのは無理だった。
だから、今でもお勉強はかなり苦手である。
しかもその頃、アリューシャが熱をあげていたのは狙撃の方ばっかりで。
その他は、結構おざなりになっていた。
それでもなんとか毎日勉強して、最低限の読み書きは出来るようになった。
というのも、シュスリーが一度、馬鹿にしてきたことがあるからだ。
「こんなの読んでみる?」と狙撃の技術に関する指南書みたいなのを持ってきたのだが、アリューシャは読めなかった。
「何て書いてあるのか分からん」と素直に言うと、
「え。お前まだこんなのも読めないのw」と馬鹿にしてきた。
イラッと来たので、それ以来真面目に勉強することにした。
その頃には、アリューシャが集中力を保てる時間も少しずつ長くなってきていた。
最低限の生存欲求が満たされるようになって、それ以外のことに頭を使う余裕が出てきたのだ。
そして、狙撃の訓練も順調に進んでいた。
と言うか、順調だと思い込んでいたのである。
どういうことかと言うと、アリューシャは外しまくったとしても、そんなにショックを受けなかった。
普通の人なら、昨日まで出来たことが今日出来ないと、スランプだ、不調だと焦るのだろうけど。
アリューシャは焦らなかった。
上手く行かない日があっても、なんか今日調子悪いなぁ。まぁそういう日もあるだろ。明日当てれば良いや。
と、気楽に考えていた。
シュスリーも同様だった。アリューシャがどれだけ外しまくろうと、怒りもしないし嫌味の一つもなかった。
「好きなだけ外せ。外したぶんだけ上手くなる」この一言を言うばかりだった。
ただ馬鹿にしてきたことは多々ある。「お前外し過ぎw」とかなんとか。
うるせぇ。好きなだけ外せって言ったのお前じゃ。
とにかく、アリューシャは能天気だった。能天気に、毎日訓練に励んでいた。
いつか上手くなれば良い。シュスリーみたいに、これが自分の誇る唯一の取り柄だって言えるようになるまで。
上手くならなくたって、それで失うものはアリューシャには何もない。
そんな風に、気楽に考えていたのだ。