The previous night of the world revolution2〜A.D.〜
そして。
「やった~!出来た~!」
ようやくレポートが完成し、アシベルは嬉しそうに両手を上げた。
いや、お前大したことしてないじゃん。横から口挟んでただけ。
文章を作ったのはほとんど、ティモニーとミューリアだ。
こういうグループ作業って、どうしても決まった人だけが働いて、他の人は怠けてしまうことが多いんだよな。
適材適所と言えば聞こえは良いが。
俺に全部やらせてくれれば良いのに、それはさすがにルナニアとしては不味いからな。
「本当。どうなることかと思ったけど、無事に終わって良かったわ」
「あとは、これを討論会で発表するだけだな」
こんなお粗末なレポート、皆の前で発表するなんて鳥肌が立つけど。
幸か不幸か、ランドエルスの生徒は皆この程度のレベルだから、レポートだってどんぐりの背比べみたいなもの。
つまり、全員お粗末なレポートだから。俺達のグループだけ見劣りするなんてことはない。
良かったな。頭悪いのがばれなくて。
帝国騎士官学校だったら、指差して笑われていたところだぞ。
まぁ良い。やるべきことは無事に終わったのだから。
さっさと帰って、ゆっくりお風呂にでもはい、
「無事に終わったから、今度こそ皆でカラオケ行こうよ」
「お、良いねぇ。行くか」
…おのれ、アシベル。
余計なことを言いやがって。
「ルナニア、今日は行くでしょ?」
「…勿論。行きますよ」
笑顔でそう答えるしかない。スパイの悲しい責務。
「ティモニーも行こうよ」
「良いけど、僕は歌のレパートリーなんてないよ」
あ、カラオケで一番つまんないタイプの奴だ。
歌えよ、って進められても頑なに歌わない奴。
こんな奴らとカラオケなんて…サービス残業は趣味じゃないんだがな。
内心溜め息をつきながら、俺達は学校近くのカラオケ店に向かった。
「やった~!出来た~!」
ようやくレポートが完成し、アシベルは嬉しそうに両手を上げた。
いや、お前大したことしてないじゃん。横から口挟んでただけ。
文章を作ったのはほとんど、ティモニーとミューリアだ。
こういうグループ作業って、どうしても決まった人だけが働いて、他の人は怠けてしまうことが多いんだよな。
適材適所と言えば聞こえは良いが。
俺に全部やらせてくれれば良いのに、それはさすがにルナニアとしては不味いからな。
「本当。どうなることかと思ったけど、無事に終わって良かったわ」
「あとは、これを討論会で発表するだけだな」
こんなお粗末なレポート、皆の前で発表するなんて鳥肌が立つけど。
幸か不幸か、ランドエルスの生徒は皆この程度のレベルだから、レポートだってどんぐりの背比べみたいなもの。
つまり、全員お粗末なレポートだから。俺達のグループだけ見劣りするなんてことはない。
良かったな。頭悪いのがばれなくて。
帝国騎士官学校だったら、指差して笑われていたところだぞ。
まぁ良い。やるべきことは無事に終わったのだから。
さっさと帰って、ゆっくりお風呂にでもはい、
「無事に終わったから、今度こそ皆でカラオケ行こうよ」
「お、良いねぇ。行くか」
…おのれ、アシベル。
余計なことを言いやがって。
「ルナニア、今日は行くでしょ?」
「…勿論。行きますよ」
笑顔でそう答えるしかない。スパイの悲しい責務。
「ティモニーも行こうよ」
「良いけど、僕は歌のレパートリーなんてないよ」
あ、カラオケで一番つまんないタイプの奴だ。
歌えよ、って進められても頑なに歌わない奴。
こんな奴らとカラオケなんて…サービス残業は趣味じゃないんだがな。
内心溜め息をつきながら、俺達は学校近くのカラオケ店に向かった。