The previous night of the world revolution2〜A.D.〜
送られてきたのは、可愛いワンピースとヘッドドレス、そして靴だった。

私は早速それに着替え、最近執務室に置いたばかりの姿見で、全身を確認した。

…可愛い。

誰かに見せて褒めて欲しくて、私はまず、アシュトーリアさんに見せに行った。

まぁ可愛い、素敵ね~と言ってくれた。

嬉しくなったので、その帰りに、アイズにも見せに行った。

するとアイズの執務室には、アリューシャも来ていた。

丁度良い。

「うわっ!シュー公どうした?その服!」

「素敵でしょ?」

私はくるり、とその場で回って見せた。

胸元には黒いリボン。黒いフリルとレースがたっぷりとついており、肩から肘までは黒いシースルーになった、可愛いゴスロリワンピースである。

お揃いのヘッドドレスと、黒いリボンつきのブーツも履いている。

「可愛いね、それ」

アイズは素直に褒めてくれた。

「どうしたの?その服」

「ルレイアがね、送ってくれたの」

『シュノさんに似合うと思いますよ~』というお手紙と共に。

ルレイアはよくこうして、私の為に服を選んでくれる。

ルレイアの選ぶ服はどれも可愛くて、それに、私にもよく似合っているような気がする。

「やっぱしルレ公か…。あいつ、自分の好みでシュー公に服着せよって…」

「写真撮って、ルレイアに見せてあげなよ。撮ってあげようか?」

「うん」

頷くと、アイズが自分のスマートフォンで私を撮ってくれた。

「私が送って良い?自分で送る?」

「自分で送る」

「じゃ、シュノに転送するね」

アイズから、私の全身の写真が送られてきた。

我ながら、結構似合ってる。

それをルレイアの携帯に、自分で送信した。

ルレイア、見てくれるかな…。何て言うだろう。

似合ってる、って言ってくれるかな。

「シュノ、最近本当に可愛くなったよね」

と、アイズ。

「だよなぁ。昔は…国旗かな?って思うくらい変な服着てたし」

「失礼でしょ、アリューシャ」

アイズは、ぴん、とアリューシャにデコピンを食らわせた。

…国旗…。

「私…国旗だったの?」

「昔はちょっと…個性的な格好してたよね」

「そうかな…?」

私、そんな服着てたかな?

自分では全然…。

「今は本当に可愛くなったと思うよ。その服も…確かに個性的なのは変わらないけど…よく似合ってるしね」

「うん。ありがとう」

アイズレンシアは、とても優しい。

今だって、あのときのことを…全く触れずにいてくれる。

すると。

「あ、ルレイアから返信来た」

「早いな」

ドキドキしながらメールを開くと、ルレイアからの返事が書いてあった。

『(*´ω`*)めっちゃ似合ってますよ~(*≧∀≦*)可愛い(//∇//)』と。

「ルレ公何て?」

「これ…」

ルレイアからの返信文を、私はアリューシャとアイズに見せた。

「女子高生みたいなメールだな」

ルレイアの顔文字の方が可愛いよね。

「良かったね、シュノ」

「うん」

ルレイアに褒めてもらって、とても嬉しい。

今は彼には会えないから、直接は見せてあげられないけど。

帰ってきたら、見せてあげよう。

何て言ってくれるか、とても楽しみだった。
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