The previous night of the world revolution2〜A.D.〜
sideルルシー
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Ⅰ (30/39)
ーーーー…ルレイアが、ランドエルス騎士官学校への転入手続きを進めている頃のこと。
ルレイアは、いつも通り俺の執務室を訪ねていた。
本当いつも思うけど、お前仕事をしろよ。
「しかし、スパイは良いとして、ルルシーに会えないのは寂しいですよねぇ。スマホとパソコンの待ち受けをルルシーにして、部屋の壁紙と絨毯も全部ルルシー柄にして、使うグラスとか文房具とかもぜーんぶルルシーの写真をプリントするのは当たり前として、でも会えないのは寂しいですよね~」
「…気色悪い…」
本気でぞわっ、とした。え?冗談だよな?
許容範囲は待ち受けまでだぞ?
「ルルシーは俺に会えないのが寂しくないんですか?」
「寂しいけどさ…。でもずっと会えない訳じゃないし。寮生活じゃないんだから、週末くらいは戻ってこれるだろ」
「ですよね!週末はデートしましょうねルルシー。遠距離恋愛って奴ですね!」
「…」
もう何も言うまい…。
しかも、アシュトーリアさんにまで変なこと言ってるしさ。
息子さんをくださいとか何とか…。お前にそういう意味でもらわれる気はないんだが?
と、思っていると。