The previous night of the world revolution2〜A.D.〜

sideルルシー


前のページへ
 Ⅰ (30/39)

ーーーー…ルレイアが、ランドエルス騎士官学校への転入手続きを進めている頃のこと。




ルレイアは、いつも通り俺の執務室を訪ねていた。

本当いつも思うけど、お前仕事をしろよ。

「しかし、スパイは良いとして、ルルシーに会えないのは寂しいですよねぇ。スマホとパソコンの待ち受けをルルシーにして、部屋の壁紙と絨毯も全部ルルシー柄にして、使うグラスとか文房具とかもぜーんぶルルシーの写真をプリントするのは当たり前として、でも会えないのは寂しいですよね~」

「…気色悪い…」

本気でぞわっ、とした。え?冗談だよな?

許容範囲は待ち受けまでだぞ?

「ルルシーは俺に会えないのが寂しくないんですか?」

「寂しいけどさ…。でもずっと会えない訳じゃないし。寮生活じゃないんだから、週末くらいは戻ってこれるだろ」

「ですよね!週末はデートしましょうねルルシー。遠距離恋愛って奴ですね!」

「…」

もう何も言うまい…。

しかも、アシュトーリアさんにまで変なこと言ってるしさ。

息子さんをくださいとか何とか…。お前にそういう意味でもらわれる気はないんだが?

と、思っていると。

< 33 / 561 >

この作品をシェア

pagetop