The previous night of the world revolution2〜A.D.〜
sideルレイア
ーーーーーー…ルルシーが、詳細を話してくれた。
大方、俺の予想通りだった。
「ふーん…」
『どう動く?ルレイア』
「別に特別なことは何もありません。奴らがそんなことするのも想定内ですし…。計画には何の変更もありません」
多少、忌々しくはあるけどな。
計画そのものには、何ら支障はない。
ルルシーも無事なようだし…。
『なら、このまま進めて良いんだな』
「えぇ、大丈夫です」
『他に何か聞きたいことは?』
「そうですね…。ルルシー、大事なことを俺はまだ聞いてないんですよね」
『…大事なこと?』
どうやらルルシーは分かっていないようだな?
俺は別に、そんな躾のなってない猫のことなんてどうでも良いのだ。
それよりも、もっと大事なことがある。
「答えてくれますね?ルルシー」
『あぁ…』
「じゃあ聞きます。…浮気してませんよね?」
『…どうでも良いだろ、そんなことは…』
心底呆れたように、ルルシーはげんなりとしていた。
どうでも良いだと?
「どうでも良くないですよ。俺がいないのを良いことに、あなた…やりたい放題やってるんじゃないでしょうね?」
『言っとくけどな、ルレイア。この会話、他の奴も聞いてるんだからな?』
「聞いてるのが分かってるから言ってるんですよ。牽制の意味も込めてね」
この会話を聞いてる全ての人間に、しっかりと宣言しておくのだ。
ルルシーは俺のだから。他の誰も触んなよ、とな。
「ルルシーは俺のフィアンセですから、フィアンセ」
『誰がお前のフィアンセだ』
「この一件が終わったら結婚するって言ってくれたのは嘘だったんですか?」
『そんなことは言ってない。お前が勝手に言ってるだけだ』
「分かりました。じゃあ帰ってきたら指輪買いに行きましょうね」
『…話を聞いてない…』
うふふ。やっぱりルルシーとお喋りするのは楽しい。
疲労が何処かに吹っ飛んでいった。
『…ともあれ、話はそれだけだな?もう切るぞ』
「えー、寂しい。じゃあ最後に二つ。二つだけ言わせてください」
『二つもかよ…。何だ?』
あ、良かった。聞いてくれるみたい。
折角お喋り出来るんだから、言いたいことはちゃんと言っておかないと。
「一つは、ルルシーに」
『うん?』
「ちゃんと俺のところに、帰ってきてくださいね」
結婚云々は、とりあえず置いておいて。
ちゃんと俺のもとに、生きて帰ってきてもらわなくては。
ルルシーがいない世界に、一秒だって生きていたいなんて思わない。
『…お前こそ。ちゃんと生きて戻ってこいよ』
「当然じゃないですか。俺が誰だと思ってるんです?」
『言ったな?じゃあもし、俺に断りなく勝手に死んだら…あの世で会ったとき、口利いてやらないからな』
「…いけず~…」
でも、そんなところが好き。
これはあれだな。うっかり死ねないな。
地獄の閻魔の首を絞めてでも、帰ってこなくては。
「…ところでルルシー、今のはプロポーズだと解釈して良いんですよね?」
『違う。それで?もう一つは何なんだ』
「あぁ、はい。もう一つは…そこで聞いてるであろう、オルタンスに伝言です」
電話越しだから、いまいち迫力が伝わらないかもしれないが。
悪戯猫なんて、怖くもなんともない。あんな奴らはどうでも良い。
それよりも。
「…お前」
「…ルルシーを傷つけたら、お前の命だけじゃ済まないと思え」
横にはべっていた女二人が、思わず青い顔をするくらいには。
俺の声には、殺意がこもっていた。
大方、俺の予想通りだった。
「ふーん…」
『どう動く?ルレイア』
「別に特別なことは何もありません。奴らがそんなことするのも想定内ですし…。計画には何の変更もありません」
多少、忌々しくはあるけどな。
計画そのものには、何ら支障はない。
ルルシーも無事なようだし…。
『なら、このまま進めて良いんだな』
「えぇ、大丈夫です」
『他に何か聞きたいことは?』
「そうですね…。ルルシー、大事なことを俺はまだ聞いてないんですよね」
『…大事なこと?』
どうやらルルシーは分かっていないようだな?
俺は別に、そんな躾のなってない猫のことなんてどうでも良いのだ。
それよりも、もっと大事なことがある。
「答えてくれますね?ルルシー」
『あぁ…』
「じゃあ聞きます。…浮気してませんよね?」
『…どうでも良いだろ、そんなことは…』
心底呆れたように、ルルシーはげんなりとしていた。
どうでも良いだと?
「どうでも良くないですよ。俺がいないのを良いことに、あなた…やりたい放題やってるんじゃないでしょうね?」
『言っとくけどな、ルレイア。この会話、他の奴も聞いてるんだからな?』
「聞いてるのが分かってるから言ってるんですよ。牽制の意味も込めてね」
この会話を聞いてる全ての人間に、しっかりと宣言しておくのだ。
ルルシーは俺のだから。他の誰も触んなよ、とな。
「ルルシーは俺のフィアンセですから、フィアンセ」
『誰がお前のフィアンセだ』
「この一件が終わったら結婚するって言ってくれたのは嘘だったんですか?」
『そんなことは言ってない。お前が勝手に言ってるだけだ』
「分かりました。じゃあ帰ってきたら指輪買いに行きましょうね」
『…話を聞いてない…』
うふふ。やっぱりルルシーとお喋りするのは楽しい。
疲労が何処かに吹っ飛んでいった。
『…ともあれ、話はそれだけだな?もう切るぞ』
「えー、寂しい。じゃあ最後に二つ。二つだけ言わせてください」
『二つもかよ…。何だ?』
あ、良かった。聞いてくれるみたい。
折角お喋り出来るんだから、言いたいことはちゃんと言っておかないと。
「一つは、ルルシーに」
『うん?』
「ちゃんと俺のところに、帰ってきてくださいね」
結婚云々は、とりあえず置いておいて。
ちゃんと俺のもとに、生きて帰ってきてもらわなくては。
ルルシーがいない世界に、一秒だって生きていたいなんて思わない。
『…お前こそ。ちゃんと生きて戻ってこいよ』
「当然じゃないですか。俺が誰だと思ってるんです?」
『言ったな?じゃあもし、俺に断りなく勝手に死んだら…あの世で会ったとき、口利いてやらないからな』
「…いけず~…」
でも、そんなところが好き。
これはあれだな。うっかり死ねないな。
地獄の閻魔の首を絞めてでも、帰ってこなくては。
「…ところでルルシー、今のはプロポーズだと解釈して良いんですよね?」
『違う。それで?もう一つは何なんだ』
「あぁ、はい。もう一つは…そこで聞いてるであろう、オルタンスに伝言です」
電話越しだから、いまいち迫力が伝わらないかもしれないが。
悪戯猫なんて、怖くもなんともない。あんな奴らはどうでも良い。
それよりも。
「…お前」
「…ルルシーを傷つけたら、お前の命だけじゃ済まないと思え」
横にはべっていた女二人が、思わず青い顔をするくらいには。
俺の声には、殺意がこもっていた。