The previous night of the world revolution2〜A.D.〜
さて、その上で俺は…一体どういう結論を出すべきだろうか。
「…悪い話ではない、というのは事実のようだな」
六番隊のリーヴァが、まずそのように意見した。
「これはつまり、『青薔薇連合会』と『シュレディンガーの猫』、相手にするならどちらを選ぶかという話だ」
「普通に考えれば、『猫』の方がましに決まっている」
九番隊のユリギウスが、憮然として言った。
『青薔薇連合会』は現状、我々を実質支配している。
支配、とまでは言い過ぎかもしれないが…上下関係をつけるなら、彼らの方が上で、我々が下だ。
このまま『青薔薇連合会』と協力して『シュレディンガーの猫』を倒しても、その状況は変わらない。
俺達はあくまで、『連合会』に頭を下げて、「どうか一緒に『シュレディンガーの猫』を倒してください」と頼んだのだ。
そうしないと、狂暴な『シュレディンガーの猫』を倒せないから。
だが。
今、『シュレディンガーの猫』は我々帝国騎士団に対して、「今後はそちらの言うことを聞いて大人しくしてますから、一緒に『青薔薇連合会』を倒してください」と頼みに来ている。
『青薔薇連合会』を選んで、今後も彼らの言いなりになるか。
『シュレディンガーの猫』を選んで、今後は彼らを配下に置くか。
どう考えても、後者の方が良いに決まっている。
「…マフィアと組むのは本意ではないですが…。でも、『青薔薇連合会』よりは、『シュレディンガーの猫』の方がましだと、俺も思います」
四番隊のルーシッドも同意した。
どちらに転んでも、マフィアと組まざるを得ないという点は置いておくとして…。確かに、これは願ってもない申し出だ。
『青薔薇連合会』という脅威を排除する、この上ない絶好の機会だ。
迷う必要などない。『シュレディンガーの猫』の誘いを受けるべきだ。
…だが。
これは、そんなに単純な問題ではない。
「…悪い話ではない、というのは事実のようだな」
六番隊のリーヴァが、まずそのように意見した。
「これはつまり、『青薔薇連合会』と『シュレディンガーの猫』、相手にするならどちらを選ぶかという話だ」
「普通に考えれば、『猫』の方がましに決まっている」
九番隊のユリギウスが、憮然として言った。
『青薔薇連合会』は現状、我々を実質支配している。
支配、とまでは言い過ぎかもしれないが…上下関係をつけるなら、彼らの方が上で、我々が下だ。
このまま『青薔薇連合会』と協力して『シュレディンガーの猫』を倒しても、その状況は変わらない。
俺達はあくまで、『連合会』に頭を下げて、「どうか一緒に『シュレディンガーの猫』を倒してください」と頼んだのだ。
そうしないと、狂暴な『シュレディンガーの猫』を倒せないから。
だが。
今、『シュレディンガーの猫』は我々帝国騎士団に対して、「今後はそちらの言うことを聞いて大人しくしてますから、一緒に『青薔薇連合会』を倒してください」と頼みに来ている。
『青薔薇連合会』を選んで、今後も彼らの言いなりになるか。
『シュレディンガーの猫』を選んで、今後は彼らを配下に置くか。
どう考えても、後者の方が良いに決まっている。
「…マフィアと組むのは本意ではないですが…。でも、『青薔薇連合会』よりは、『シュレディンガーの猫』の方がましだと、俺も思います」
四番隊のルーシッドも同意した。
どちらに転んでも、マフィアと組まざるを得ないという点は置いておくとして…。確かに、これは願ってもない申し出だ。
『青薔薇連合会』という脅威を排除する、この上ない絶好の機会だ。
迷う必要などない。『シュレディンガーの猫』の誘いを受けるべきだ。
…だが。
これは、そんなに単純な問題ではない。