The previous night of the world revolution2〜A.D.〜

sideアイズレンシア

ーーーーーー…私は手元のノートパソコンで、部下から送られてくる情報を統合し、シュノやアリューシャ、各部隊長に指示を出していた。

今回私は、『青薔薇連合会』の司令塔として作戦に参加していた。

現場の指揮を行うのはシュノだが、前線にいる彼女には、全体的な戦況がどうなっているかまでは分からない。

それを把握し、シュノに報告するのが私の仕事だ。

地味だし目立たないし、それだけに重要視されない仕事ではある。

だが、私はこの役目がどれほど重要であるかを知っている。

前線にいるシュノ達は、目の前しか見ることが出来ないが。

私は違う。戦場の全体図を見て、戦況を知ることが出来る唯一の人間だ。

私がシュノに適切な情報を与えなかったら、彼女もまた、次にどのような指示を出せば良いのか分からない。

最悪、手をこまねいている間に敵に包囲される、なんてことにもなりかねない。

だから、私がここにいる。

前線にいる仲間達に必要な情報は、全て私が伝える。

彼らが私を頼りにしてくれているのが、分かる。

『青薔薇連合会』とその仲間達の為、そしてアシュトーリアさんの為に、自分の出来ることをする。

そして、彼らを守る。この手で。

「さて…。もう少し、頑張ろうか」



それが、私の見つけた生きる意味だから。
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