The previous night of the world revolution2〜A.D.〜

sideルルシー

ーーーーーー…話しながら、ルヴィアは遠い目をしていた。

「…ご飯以外は、意外と美味しかったです…」

「…食べたのか…」

よく食べたな。偉い。お前は偉いぞルヴィア。

普通食べないと思うぞ。

いや…でも、ルレイアもシュノのゲテモノポテサラ、食べたもんな。

食文化の未来が…とか言って。

人間、追い詰められるととんでもないものでも食べるのかもしれない。

「俺、もうあれで煙草は一切やめようと思いました」

「そうか…」

それは…仕方ないな。

そんなことされたら…もう二度と煙草を吸おうとは思うまい。

「あれ以来、消臭やブレ●ケア飯はなくなったんです…良かった」

嬉しそうなのは良いが、一度でも有り得たことがおかしいんだからな。

随分と…しっかりした嫁であるようだ。

「…お前も苦労してるんだな、ルヴィア…」

「いえ…。でも嫁、可愛いんで。俺は幸せです。なんか…ルルシーさんに話して、元気出ました」

「…そうか。それは…何よりだが」

何の…解決にもなってないような気はするが。

「また…何かあったら相談しても良いでしょうか。時間があるときで結構ですので…」

「あぁ…勿論だ」

…と、まぁこのような経緯で。

俺はこの日以来、クランチェスカ夫妻の惚気話を聞かされるようになる。
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