The previous night of the world revolution2〜A.D.〜
「入るぞ、ルレイア」
「!ルルシーだ!」
部屋を訪ねると、ルレイアはお気に入りのゴスロリブランドのカタログを捲っているところだった。
俺が訪ねたとき、仕事してたことがないな。ルレイアは。
まぁ良い。数々の女を手玉に取ってきたルレイアなら、ルヴィアの疑問にも答えられることだろう。
「ルレイア。実は聞きたいことがあるんだが」
「勿論!俺のハーレムの会員数ですか?それならピー百人いますよ」
「そんなことは聞いてない」
ってか、そんなにいるのか。聞かなきゃ良かった。
「そうじゃなくてな…。ルレイア、お前なら専門かと思ったんだが」
「女性をたらし込む技術なら、ルティス帝国でも随一だと自負してますが」
全く、俺の相棒はつくづく最強だな。
そして最恐でもある。
「若い女の子が好むプレゼントって、どんなものがあるんだ?」
断っておくが、俺はクランチェスカ夫妻を仲直りさせてやりたいという純粋な気持ちで、ルレイアにそう尋ねたのだ。
断じて、俺が女の子に何かプレゼントを送りたかった訳じゃない。
それなのに。
ルレイアは一瞬にして、目の色が変わった。
漆黒の闇ルレイア、再臨。
「…ほう?女の子にプレゼント…。うふふ…。ルルシーが…若い女の子にプレゼント…。それを俺に聞くとは良い度胸ですね…」
氷点下を下回るルレイアの声に、俺は背筋が凍った。
自分がとんでもない失言をしてしまったことに、ようやく気がついた。
「ちっ…違うぞルレイア!話を聞け!俺が渡すんじゃなくて…!」
「良いでしょうルルシー…。二度と他の女に目移りすることがないように、再度、ルルシーを俺色に染め上げるとしましょう…」
「るっ…ルレイア!良いから落ち着…、」
と、言いかけたところに。
「ちーっすルレ公~!これねー、アシュトーリアさんがルレ公に渡…あっ」
ルレイアに書類を渡しに来たらしいアリューシャが、部屋に片足を踏み入れて固まった。
闇のオーラを纏うルレイア。その前で顔面蒼白の俺を交互に見たアリューシャは。
「…ルル公。おめぇのことは…忘れないぜ」
あっさりと、俺の命を諦めた。
「ちょ、待てアリューシャ。頼む!俺の身の潔白を一緒に証明してくれ!」
「アリューシャは何も見なかった!さらばルル公!また会う日まで!」
「アリューシャぁぁぁっ!」
アリューシャは書類を握り締めたまま、駆け足で退散していった。
あいつ、絶対許さねぇ。もう飯作ってやらんからな。
「さて、アリューシャもいなくなったことですし…。早速行きましょうか。ベッドに」
「違うんだよルレイア!俺じゃないんだって…。俺の部下!部下の話!」
「ではまず服を脱いでもらって…。その間に俺、道具用意してきますね」
「だぁぁぁっ!」
俺はただ、部下を救いたかっただけなのに。
何故、俺が地獄の閻魔に裁かれなければならないのだろう。
「!ルルシーだ!」
部屋を訪ねると、ルレイアはお気に入りのゴスロリブランドのカタログを捲っているところだった。
俺が訪ねたとき、仕事してたことがないな。ルレイアは。
まぁ良い。数々の女を手玉に取ってきたルレイアなら、ルヴィアの疑問にも答えられることだろう。
「ルレイア。実は聞きたいことがあるんだが」
「勿論!俺のハーレムの会員数ですか?それならピー百人いますよ」
「そんなことは聞いてない」
ってか、そんなにいるのか。聞かなきゃ良かった。
「そうじゃなくてな…。ルレイア、お前なら専門かと思ったんだが」
「女性をたらし込む技術なら、ルティス帝国でも随一だと自負してますが」
全く、俺の相棒はつくづく最強だな。
そして最恐でもある。
「若い女の子が好むプレゼントって、どんなものがあるんだ?」
断っておくが、俺はクランチェスカ夫妻を仲直りさせてやりたいという純粋な気持ちで、ルレイアにそう尋ねたのだ。
断じて、俺が女の子に何かプレゼントを送りたかった訳じゃない。
それなのに。
ルレイアは一瞬にして、目の色が変わった。
漆黒の闇ルレイア、再臨。
「…ほう?女の子にプレゼント…。うふふ…。ルルシーが…若い女の子にプレゼント…。それを俺に聞くとは良い度胸ですね…」
氷点下を下回るルレイアの声に、俺は背筋が凍った。
自分がとんでもない失言をしてしまったことに、ようやく気がついた。
「ちっ…違うぞルレイア!話を聞け!俺が渡すんじゃなくて…!」
「良いでしょうルルシー…。二度と他の女に目移りすることがないように、再度、ルルシーを俺色に染め上げるとしましょう…」
「るっ…ルレイア!良いから落ち着…、」
と、言いかけたところに。
「ちーっすルレ公~!これねー、アシュトーリアさんがルレ公に渡…あっ」
ルレイアに書類を渡しに来たらしいアリューシャが、部屋に片足を踏み入れて固まった。
闇のオーラを纏うルレイア。その前で顔面蒼白の俺を交互に見たアリューシャは。
「…ルル公。おめぇのことは…忘れないぜ」
あっさりと、俺の命を諦めた。
「ちょ、待てアリューシャ。頼む!俺の身の潔白を一緒に証明してくれ!」
「アリューシャは何も見なかった!さらばルル公!また会う日まで!」
「アリューシャぁぁぁっ!」
アリューシャは書類を握り締めたまま、駆け足で退散していった。
あいつ、絶対許さねぇ。もう飯作ってやらんからな。
「さて、アリューシャもいなくなったことですし…。早速行きましょうか。ベッドに」
「違うんだよルレイア!俺じゃないんだって…。俺の部下!部下の話!」
「ではまず服を脱いでもらって…。その間に俺、道具用意してきますね」
「だぁぁぁっ!」
俺はただ、部下を救いたかっただけなのに。
何故、俺が地獄の閻魔に裁かれなければならないのだろう。