The previous night of the world revolution2〜A.D.〜

sideルヴィア

ーーーーー…と、まぁ快く引き受けたのは良いが。

ルルシーさんには申し訳ないが、俺は内心、気が進まなかった。

寄りにも寄って…来週、なんて。

「…はぁ」

ルルシーさんの執務室を出てエレベーターに乗りながら、俺は溜め息を漏らした。

…何て言おうかなぁ。

俺の頭の中にあるのは、フューニャのことだった。

来週。来週…なぁ…。

実は…来週は。

「…」

…こうなったら、仕方ない。

仕事なのだ。私的な用事の為に断るなんてことは出来ない。

ルルシーさん…困ってるようだったし。

フューニャには、誠心誠意謝って…せめて、別の日に埋め合わせをしよう。

何て言おうか…。フューニャ、悲しむだろうなぁ…。

来週から出張なんて言ったら、フューニャがどんな顔をするかと思うと。

気が重くなるというものだ。
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