The previous night of the world revolution2〜A.D.〜

sideルヴィア

ーーーーー…あれは、洗濯物にされかけた日から、更に数週間たった頃のことである。

俺はあの日、またしても。またしても酔い潰れてしまった。

もう飲むのやめとけよ、と思われるかもしれないが。

煙草やめたんだから、酒くらい良いだろ、という甘えが俺の中にあり。

更に、元々酒が好きだったこともあって、なかなかやめられなかった。

サラリーマンなら分かると思うが、仕事帰りの一杯って、何とも言えない格別なものがあるのだ。

で、それを文字通り一杯でやめておけば良いものを。

一杯飲むと二杯目が欲しくなる。

部下達は気兼ねせず飲みまくっているし、あと一口、もう一杯だけ、と自分に負けて…気がつけば、酔い潰れて寝落ち。

独身時代の癖がなかなか抜けていなかった。

その日も俺は案の定酔い潰れ、部下に送ってもらって帰宅。

そしていつもの通り、玄関先で寝落ちしてしまった。
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