The previous night of the world revolution2〜A.D.〜

sideルナニア

ーーーーーー…カーテンの隙間から射し込む朝陽が、眩しい。

「…ん…」

俺はゆっくりと目を開いた。

…もう、朝か。

「…ねむ…」

昨日も遅くまでテレビ観てたしなぁ。そりゃ眠いのも当然だ…とぼんやり考えていると。

思わず二度寝しようとする俺を嘲笑うかのように、けたたましい目覚まし時計の音が鳴り響いた。

寝起きの悪い俺の為に厳選したという、友人が誕生日プレゼントとしてくれた爆音の目覚まし時計である。

その暴力的な騒音に、俺は思わずびくっ!として目を開いた。

こんな音を聞いて、寝ているなんて出来るはずがない。

俺は飛び起きて、べしっ、と目覚まし時計を叩いて止めた。

叩いたら壊れるんじゃないかと思うかもしれないが、それも考慮済み。とても頑丈な造りになっているので、ちょっとくらい強く叩いても壊れない。

寝起きの悪い俺に完全に対応してるな。

仕方なく俺は起きて、目を擦りながらパジャマを脱ぎ捨てた。

自分の部屋とはいえ、あられもない下着姿になるのは如何なものか。

しかし大丈夫。我が家は一人暮らし用のワンルーム。住んでいる住人も俺だけなので、例え全裸でいても問題ない。人間としてどうなのかとは思うが。

それはさておき、早く支度をしなければ。

俺は、ハンガーにかけてある制服に素早く袖を通した。
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