The previous night of the world revolution2〜A.D.〜

sideルルシー

ーーーーー…そして、今に至る、と。

「あれからうちの嫁、本当に可愛くなって…。あっ、前から可愛かったですけどね。でも今は更に可愛くなってるんですよ」

「…へぇ…」

「たまにちょっと怖いこともありますけど…。でも甘えてくるときは本当に可愛くて…。一緒になって本当に良かったです」

「…ふーん…」

ちなみに。

ルレイアは後半辺りから全く聞いていない。カウンターに突っ伏して寝てる。

ルレイアが寝てるせいで、俺はちゃんと聞かなければならなくなった。

つーかルヴィア。お前。

いつだったかアリューシャに、「ルル公!アリューシャとアイ公頑張ったんだから、恩返しにご飯作って!」とか言われ、飯作らされたことがあるが。

あのときは何のことだと思っていたが、そういうことだったのか。

別に良いけど…。どうせ、口実がなくてもあいつらは飯をたかってくるし…。

「嫁と結婚して、本当に良かったです。毎日幸せです」

「そうか…」

惚気話は、勘弁して欲しいというのが本音ではあるが。

幸せそうなルヴィアを見ていると、水を差すことなんてとても出来ない。

良かったなぁ、と思う。

ルヴィアをここまで幸せにしてくれた、ルヴィアの嫁に感謝である。

どうか二人の未来に幸あれと、願わずにはいられない。
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