The previous night of the world revolution2〜A.D.〜
とはいえ、激しい運動は禁止だし、今度の休みにはフューニャをショッピングに連れていかなければならない。

これらを破ると、写真をばらまかれる恐れがあるので…素直に守るつもりである。




「ずっと構ってもらえなくてつまらなかったので、可愛い妻を甘やかしてください」

ぽふ、と甘えてくっついてくるフューニャの頭を、俺はそっと撫でてやった。

「ありがとうな、フューニャ。寂しい思いさせてごめん」

「…私は寂しくなんてありません」

「はいはい」

「私は寂しくなんてありません…」

言葉とは裏腹にぐりぐりと頭を押し付けてくるフューニャ。

全く、こんなに可愛くて、頼りになる嫁が、フューニャの他にいるのだろうか。

「…寂しくなんてありませんが、でも、元気でいてください」

「あぁ、フューニャもな」

仕事柄、難しいことかもしれないが。

出来れば二人共、白髪になるまで一緒に暮らしたいものだ。
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