The previous night of the world revolution2〜A.D.〜
帝国騎士団。
あの忌々しい組織への憎しみは、復讐を遂げた今でもちっとも薄れてはいない。
その帝国騎士団と、会合?
「お前は今、ルナニアとしてスパイをやってるから…。あんまりこういうことに呼びたくないんだが、でも帝国騎士団に関しては、お前を呼ばない訳にはいかないからな」
「ですねぇ」
『青薔薇連合会』で帝国騎士団に一番通じているのは、間違いなく俺だろうからな。
「無論、優先すべきはルナニアとしてのスパイ活動だが…。『会合の日だけでも帰ってきてもらう訳にはいかないかしら?』ってアシュトーリアさんが」
『帝国騎士団との会合に出るから、一日だけ帰ってこい』と、頭ごなしに命令しない辺り。
アシュトーリアさんの性格が伺える。
「お前と帝国騎士団との因縁は知ってるから、無理に来いとは言わないが…。もし都合が許すようなら」
「行きます行きます。行きますよ」
「良いのか?」
「行かない理由がないじゃないですか」
アホ猿がアホな顔を晒してアホみたいにウホウホ言ってる様を見られるなら、そりゃ金払っても見に行きたい。
俺だけ仲間外れなんて、そんなの寂しいじゃないか。
「…お前ならそう言うと思った」
さすがルルシー。俺のことよく分かってる。
「一応、会合は土日にしてもらう。学校が休みの日なら、出てこれるだろう」
「平日でも良いですよ。適当に理由つけて休みますから」
「念には念を、だ。どうせ日付はこっちが指定出来るんだから」
そういえばそうだったな。
じゃあ、嫌がらせみたいな時間を指定してやれば良い。夜中の2時とか。
まぁ、さすがに冗談だけど。
「それじゃ、お前も出席するってアシュトーリアさんに伝えておくよ」
「はーい」
「じゃあな」
立ち上がるルルシー。え。
「…まさか、帰っちゃうんですか?」
「は?帰るに決まってるだろ」
「…」
「…」
「…ルルシー」
「…何?」
俺の声は、自分でも驚くほど冷たい響きだった。
「…今、俺を置いて帰ったら…あなたは一生後悔しますよ」
「…分かったよ」
折角ルルシーと会ったんだから、もう少しいちゃいちゃしないと。
あの忌々しい組織への憎しみは、復讐を遂げた今でもちっとも薄れてはいない。
その帝国騎士団と、会合?
「お前は今、ルナニアとしてスパイをやってるから…。あんまりこういうことに呼びたくないんだが、でも帝国騎士団に関しては、お前を呼ばない訳にはいかないからな」
「ですねぇ」
『青薔薇連合会』で帝国騎士団に一番通じているのは、間違いなく俺だろうからな。
「無論、優先すべきはルナニアとしてのスパイ活動だが…。『会合の日だけでも帰ってきてもらう訳にはいかないかしら?』ってアシュトーリアさんが」
『帝国騎士団との会合に出るから、一日だけ帰ってこい』と、頭ごなしに命令しない辺り。
アシュトーリアさんの性格が伺える。
「お前と帝国騎士団との因縁は知ってるから、無理に来いとは言わないが…。もし都合が許すようなら」
「行きます行きます。行きますよ」
「良いのか?」
「行かない理由がないじゃないですか」
アホ猿がアホな顔を晒してアホみたいにウホウホ言ってる様を見られるなら、そりゃ金払っても見に行きたい。
俺だけ仲間外れなんて、そんなの寂しいじゃないか。
「…お前ならそう言うと思った」
さすがルルシー。俺のことよく分かってる。
「一応、会合は土日にしてもらう。学校が休みの日なら、出てこれるだろう」
「平日でも良いですよ。適当に理由つけて休みますから」
「念には念を、だ。どうせ日付はこっちが指定出来るんだから」
そういえばそうだったな。
じゃあ、嫌がらせみたいな時間を指定してやれば良い。夜中の2時とか。
まぁ、さすがに冗談だけど。
「それじゃ、お前も出席するってアシュトーリアさんに伝えておくよ」
「はーい」
「じゃあな」
立ち上がるルルシー。え。
「…まさか、帰っちゃうんですか?」
「は?帰るに決まってるだろ」
「…」
「…」
「…ルルシー」
「…何?」
俺の声は、自分でも驚くほど冷たい響きだった。
「…今、俺を置いて帰ったら…あなたは一生後悔しますよ」
「…分かったよ」
折角ルルシーと会ったんだから、もう少しいちゃいちゃしないと。