ヤンデレアイドルくん
「あ!あのっ!ソファー座ってください」
「あ?ここに座ったらいけねーの?」
「いや、そんなことないです、、、」
こ、怖い
人に指図されたらお怒りになる人なのかもしれない…
彼は頬杖をついてずっとこっちを見てくる
「ねえあんたどこからきたの?」
「私は、、、」
話そうとすればするほどお母さんの姿が浮かんできては言葉が詰まってしまう。
「あーごめん、無神経なこと聞いた。質問変えるわ。あんた名前は?」
「神城萌です」
「ふーん萌か」
え、ちょっとなに呼び捨てで呼ぶの早すぎじゃない⁇⁇
「俺はゆう」
ゆうと名乗ったその男の一言はわずか五文字なのに私の心を掴んで離さない
「で、お前帰る場所無いの?」
こくこく首を縦に振ると
「じゃあここ住んで良いよ。けど今日から俺の犬な。」
そういった彼の瞳は獲物を見つけたかのようにキラキラと輝いて私を魅了させた。