ヤンデレアイドルくん


たどり着いた先は歌舞伎町


まだ早朝ということもあってところどころ店の電気はついている


路上には飲み過ぎでダウンしてしまった人たち


酒臭い


しまいには吐き気さえ覚えてきてしまって少し道を外れたところに座って休む


手が悴んできた、そりゃそうだ雪が降っている朝方は寒いに決まってる。


なにも考えずに飛び出したわたしは今パジャマ姿で上になにも羽織ってない


寒くて考えが鈍くなっていくのがわかる


『今死んだら、お母さん戻ってきてくれるかな』


なんて馬鹿げた事を考える気力さえ残ってなくて意識を手放しかけた時上から声が聞こえた
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