年の差十五の旦那様Ⅱ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷だと言われる辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
「では、今度庭師にお話してみますね。きっと、喜んでくださいますよ」
「……迷惑では、ないかしら?」
「全然。シェリル様のお望みならば、私たちはどんなことでも叶えたいと思っておりますから。ただ……」
「……ただ?」
私がクレアの言葉を復唱すれば、クレアは「旦那様のこと、よろしくお願いしますね」と言ってくれた。それは、お願いしなくてもいいことなのに。私も、ギルバート様とずっと一緒にいたいもの。
「大丈夫。私、ギルバート様のこと大好きだもの」
視線を少し逸らしながらそう言えば、クレアは「あのお方は、不器用ですけれどね」と苦笑を浮かべながら言う。……確かに、ギルバート様は不器用なお方かもしれない。でも、ううん、そんなところも――。
(私は、好きなの)
そんなギルバート様のことを、私は好いている。こんなことを言ったら惚気だとか受け取られてしまいそうだから、あまり口には出さないけれど。でも、心の中で零すくらいは、いいわよね。私は、そんなことを思いながらお庭の散歩を再開した。
「……迷惑では、ないかしら?」
「全然。シェリル様のお望みならば、私たちはどんなことでも叶えたいと思っておりますから。ただ……」
「……ただ?」
私がクレアの言葉を復唱すれば、クレアは「旦那様のこと、よろしくお願いしますね」と言ってくれた。それは、お願いしなくてもいいことなのに。私も、ギルバート様とずっと一緒にいたいもの。
「大丈夫。私、ギルバート様のこと大好きだもの」
視線を少し逸らしながらそう言えば、クレアは「あのお方は、不器用ですけれどね」と苦笑を浮かべながら言う。……確かに、ギルバート様は不器用なお方かもしれない。でも、ううん、そんなところも――。
(私は、好きなの)
そんなギルバート様のことを、私は好いている。こんなことを言ったら惚気だとか受け取られてしまいそうだから、あまり口には出さないけれど。でも、心の中で零すくらいは、いいわよね。私は、そんなことを思いながらお庭の散歩を再開した。