年の差十五の旦那様Ⅱ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷だと言われる辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
「そうか。……エリカ嬢には悪いが、これを開けさせてもらうか」
そうおっしゃったギルバート様は、エリカに宛てられたプレゼントのラッピングを解いていく。私は、それを横目で見つめながらただエリカの頭を撫でていた。……いつだったかな。ずっと昔、私とエリカの仲がまだそこまで悪くなかった頃。私は、こうやってエリカの面倒を見ていた……気が、する。曖昧な記憶だけれど、エリカはその時私に笑顔を向けてくれていた。……私たちの関係を壊したのは、お父様でありお義母様なのだ。
「……中身は、何ですか?」
エリカの頭を撫でながら私がそう問いかければ、ギルバート様は「……多分、ドレスだな」と答えてくださる。
その後、ギルバート様はそのプレゼントの中身を取り出された。……中に入っていたのは、真っ赤なドレス。それも、私が遠目から見ても分かるほど美しい装飾と、生地を使っていた。
「……ドレスを贈られても、相手が見知らぬ奴だったら確かに不気味だろうな。……ドレスを贈るのは、主に婚約者か夫だからな」
ギルバート様はそんなことをおっしゃると、プレゼントの箱の中をひっくり返される。すると、何やら紙切れのようなものが出てきた。それは、よくよく見れば手紙のようであり、ギルバート様は軽く目を通された後、私に見せてくださった。
「……いつもキミを見ているよ、か」
私は、その手紙の文章を口に出してみる。……これ、立派なストーカー、よね。差出人の名前も書いていないし、不気味すぎる。
そうおっしゃったギルバート様は、エリカに宛てられたプレゼントのラッピングを解いていく。私は、それを横目で見つめながらただエリカの頭を撫でていた。……いつだったかな。ずっと昔、私とエリカの仲がまだそこまで悪くなかった頃。私は、こうやってエリカの面倒を見ていた……気が、する。曖昧な記憶だけれど、エリカはその時私に笑顔を向けてくれていた。……私たちの関係を壊したのは、お父様でありお義母様なのだ。
「……中身は、何ですか?」
エリカの頭を撫でながら私がそう問いかければ、ギルバート様は「……多分、ドレスだな」と答えてくださる。
その後、ギルバート様はそのプレゼントの中身を取り出された。……中に入っていたのは、真っ赤なドレス。それも、私が遠目から見ても分かるほど美しい装飾と、生地を使っていた。
「……ドレスを贈られても、相手が見知らぬ奴だったら確かに不気味だろうな。……ドレスを贈るのは、主に婚約者か夫だからな」
ギルバート様はそんなことをおっしゃると、プレゼントの箱の中をひっくり返される。すると、何やら紙切れのようなものが出てきた。それは、よくよく見れば手紙のようであり、ギルバート様は軽く目を通された後、私に見せてくださった。
「……いつもキミを見ているよ、か」
私は、その手紙の文章を口に出してみる。……これ、立派なストーカー、よね。差出人の名前も書いていないし、不気味すぎる。