年の差十五の旦那様Ⅱ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷だと言われる辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~
第2話 大好きな人たちとの日常
リスター家のお庭の一角には、私が手入れをしているスペースがある。そのスペースに向かえば、そこには私の婚約者であるギルバート様がいらっしゃった。
「シェリル」
ギルバート様は私の顔を見られると、一目散に来てくださった。それに嬉しくなりながら、私は「どうかなさいましたか?」とギルバート様に問いかける。ギルバート様は本日一日お仕事だと聞いていた。だから、夜まで会うことはないと思っていたのに。
「いや、少し休憩をしていてな。どうせだし、シェリルの育てている花でも見るかと思って」
私から少し視線を逸らされながら、ギルバート様はそうおっしゃる。そのお言葉に、私は嬉しくなってしまった。私の育てているお花を、認められたような気がしたから。そんなことを思いながら、私はギルバート様のお顔を見上げる。
私とギルバート様は、十五歳年が離れている。私は十八歳だけれど、ギルバート様は三十三歳。少しどころかかなりの年齢差だけれど、私はこのお方が好き。初めは追いやられる形でここに来たけれど、今はここに来れて幸せだと心の底から思っている。
「最近、新しいお花を育て始めたのです」
「そうか。どうせだし、見たいな」
「こちらです」
最近異国から伝わってきた少し特殊なお花。それは、たまにしか咲かないという気まぐれなお花で。私も手入れを欠かさずにしているけれど、まだ咲いたところは見たことがない。……とはいっても、育て始めたのはほんの一ヶ月前からなのだけれどね。
「シェリル」
ギルバート様は私の顔を見られると、一目散に来てくださった。それに嬉しくなりながら、私は「どうかなさいましたか?」とギルバート様に問いかける。ギルバート様は本日一日お仕事だと聞いていた。だから、夜まで会うことはないと思っていたのに。
「いや、少し休憩をしていてな。どうせだし、シェリルの育てている花でも見るかと思って」
私から少し視線を逸らされながら、ギルバート様はそうおっしゃる。そのお言葉に、私は嬉しくなってしまった。私の育てているお花を、認められたような気がしたから。そんなことを思いながら、私はギルバート様のお顔を見上げる。
私とギルバート様は、十五歳年が離れている。私は十八歳だけれど、ギルバート様は三十三歳。少しどころかかなりの年齢差だけれど、私はこのお方が好き。初めは追いやられる形でここに来たけれど、今はここに来れて幸せだと心の底から思っている。
「最近、新しいお花を育て始めたのです」
「そうか。どうせだし、見たいな」
「こちらです」
最近異国から伝わってきた少し特殊なお花。それは、たまにしか咲かないという気まぐれなお花で。私も手入れを欠かさずにしているけれど、まだ咲いたところは見たことがない。……とはいっても、育て始めたのはほんの一ヶ月前からなのだけれどね。