元カレ救命医に娘ともども愛されています
狼狽えながらも、私は今言うべき言葉を見失わなかった。
「返事は待たせません。……私もきみが好きです」
円城寺くんが顔をあげた。綺麗な目は見開かれ、唇がもの問いたげに薄く開く。
「大学時代、実はきみに惹かれてたの。言い出せなかったけど。再会して……、やっぱり好きだなあって思ってたから……すごく嬉しい」
「俺も、大学時代からあなたに恋していました。年下で、後輩にしか見られていないのかなって言いだせなかった……。再会できて、今度は絶対に気持ちを伝えようって思ったんです」
「りょ、両想いだったってこと……?」
私は恥ずかしいくらい真っ赤になっているだろう頬を押さえ、潤んできた目から涙がこぼれないように耐えた。
円城寺くんが、私に向かって手を差し伸べる。私はおずおずと右手を差し出した。彼が私の手を包むように握った。
「あらためて、俺と交際してください」
「はい。喜んで」
言葉を交わし、私たちはどちらからともなく長いため息をついた。それは安堵と喜びの入り混じったもので、互いの顔を見て思わず笑ってしまう。
「今夜は興奮して眠れそうもありません」
「私も……」
そう言って、私たちはまた笑った。
「返事は待たせません。……私もきみが好きです」
円城寺くんが顔をあげた。綺麗な目は見開かれ、唇がもの問いたげに薄く開く。
「大学時代、実はきみに惹かれてたの。言い出せなかったけど。再会して……、やっぱり好きだなあって思ってたから……すごく嬉しい」
「俺も、大学時代からあなたに恋していました。年下で、後輩にしか見られていないのかなって言いだせなかった……。再会できて、今度は絶対に気持ちを伝えようって思ったんです」
「りょ、両想いだったってこと……?」
私は恥ずかしいくらい真っ赤になっているだろう頬を押さえ、潤んできた目から涙がこぼれないように耐えた。
円城寺くんが、私に向かって手を差し伸べる。私はおずおずと右手を差し出した。彼が私の手を包むように握った。
「あらためて、俺と交際してください」
「はい。喜んで」
言葉を交わし、私たちはどちらからともなく長いため息をついた。それは安堵と喜びの入り混じったもので、互いの顔を見て思わず笑ってしまう。
「今夜は興奮して眠れそうもありません」
「私も……」
そう言って、私たちはまた笑った。