元カレ救命医に娘ともども愛されています
驚きを隠すので精一杯だった。和馬は桜田さんに接触していた。しかも、私のことを話したというのだろうか。
「円城寺先生は……なんて?」
「大学の後輩だったって言ってました。あのときはろくに挨拶もできなかったけれど、月子先輩が元気にしているかと聞かれましたよ。元気いっぱい、相変わらず頼りになる先輩です!って言っておきました」
「そう……」
「月子先輩がご出産されたことも知ってたので、娘ちゃん可愛いですよ。写真見せてもらってますって言っちゃいました」
その言葉にさらに私は動けなくなった。
どういうことなの? 和馬が私の出産を知っているなんて。
大学時代の仲間には誰ひとり連絡を取っていない。
私が出産したのを知っているのは身内と、会社関係者だけである。
「月子先輩?」
桜田さんが顔を覗き込んできて、私はハッとした。彼女は何も悪くない。動揺を押し隠して、笑顔を作った。
「あはは、私が無精して大学の仲間に連絡を怠っていたから、心配かけちゃったかな。改めて、仲間に連絡しておくよ。桜田さん、連絡役をしてくれてありがとう」
「いえいえ~。それにしても円城寺先生ってイケメンですよね~。学生時代からモテたんじゃないですか?」
「そうね。そうみたい。私からすると後輩だから、よくわからないけれど」
言葉をにごすと、桜田さんは「相変わらず異性に興味がないんだから」とあきれた様子で言い、次の瞬間には別の話題に移っていた。
「円城寺先生は……なんて?」
「大学の後輩だったって言ってました。あのときはろくに挨拶もできなかったけれど、月子先輩が元気にしているかと聞かれましたよ。元気いっぱい、相変わらず頼りになる先輩です!って言っておきました」
「そう……」
「月子先輩がご出産されたことも知ってたので、娘ちゃん可愛いですよ。写真見せてもらってますって言っちゃいました」
その言葉にさらに私は動けなくなった。
どういうことなの? 和馬が私の出産を知っているなんて。
大学時代の仲間には誰ひとり連絡を取っていない。
私が出産したのを知っているのは身内と、会社関係者だけである。
「月子先輩?」
桜田さんが顔を覗き込んできて、私はハッとした。彼女は何も悪くない。動揺を押し隠して、笑顔を作った。
「あはは、私が無精して大学の仲間に連絡を怠っていたから、心配かけちゃったかな。改めて、仲間に連絡しておくよ。桜田さん、連絡役をしてくれてありがとう」
「いえいえ~。それにしても円城寺先生ってイケメンですよね~。学生時代からモテたんじゃないですか?」
「そうね。そうみたい。私からすると後輩だから、よくわからないけれど」
言葉をにごすと、桜田さんは「相変わらず異性に興味がないんだから」とあきれた様子で言い、次の瞬間には別の話題に移っていた。