寵愛の姫 Ⅳ 【完結】
「あぁ、あの日から今日で一週間だ。」
「っっ、一週間っ?」
一週間も寝ていた事実に驚いたのか、莉茉の目が大きく見開かれる。
「……………そ、んなに、私寝てたの?」
「そうだ。」
長くて。
地獄のような日々。
俺が呼び掛けても、一切の反応を示さない莉茉に、気が狂いそうになる毎日。
「莉茉?」
「ん?」
「ふっ、俺は待ちくたびれてたんだぞ?」
信じていても、このままま莉茉が消えて無くなっちまいそうで怖かった。