寵愛の姫 Ⅳ  【完結】

切望



「もう、大丈夫でしょう。」



暫くして、慌てて飛んで来たお医者さんに色々と検査をされて。





その後に、幾つかの質問をされる。











それだけで、疲れてしまった。









………だから。



「ですが、ずっと眠っていた為に体力が落ちているので、無理は禁物です。」



先生が言う事に、素直に納得が出来た。



「はい、分かりました。」

「で、では、これで失礼します。」

「え、先生……?」



ちらちらと私の後ろを気にする先生が足早に立ち去るのを、唖然と見送る。






その早さに、驚くしかない。



「………?」



なん、だったの?
< 137 / 422 >

この作品をシェア

pagetop