寵愛の姫 Ⅳ 【完結】
………それなのに。
「それで莉茉が苦しむなら、俺も一緒に背負ってやる。」
やっぱり、どこまでも、私を暁は甘やかすんだね。
「………………っ、ありありとっ…。」
何度、感謝の言葉を繰り返しても足りない。
こんなにも、私を大切にしてくれて。
心から愛してくれて、本当にありがとう。
沢山の感謝の言葉を、最愛の貴方に。
ーーーーーねぇ、私に何を返せるのかな?
「………暁、話して?」
「あぁ。」
暁から紡がれる、隠された真実に私は耳を傾けた。