寵愛の姫 Ⅳ  【完結】


「………うぅ…。」



しょんぼりと落ち込む莉茉。






はぁ、仕方ねぇ。



「誰かが来たら、ちゃんと莉茉を起こしてやる。」

「………本当?」



気だるげに顔を上げた莉茉が、とろんとした目を、俺へと向ける。



「っっ、あぁ、だから、安心して莉茉は眠れ。」



それに、欲情するけれど。








莉茉の身体の事を考え、取りあえずは我慢だと、必死に自分に言い聞かせる。







そんな俺を、誉めて欲しい。



「ん、ありがとう。」



ふわりと微笑んで、小さく頷いた莉茉が、俺なの凭れ掛かり、そのまま目を閉じた。
< 171 / 422 >

この作品をシェア

pagetop