寵愛の姫 Ⅳ


「俺、莉茉ちゃんの事が好きなんだ。」



莉茉に告白して、彼氏になった男を寝取って。




「莉茉、私達、ずっと友達ね?」



莉茉と微笑み合う親友との間を引き裂いた。










ただ、自分の欲望を満たす為。










彼氏、親友、先生からの信頼。







そして、両親からの愛情。









その為に、あらゆる、様々なものを、莉茉から私は根こそぎ奪い取っていった。



「莉茉?」



ふわりと微笑んで。



「あんたは、幸せになんかさせないよ?」



幾度も、嘲笑う。
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