寵愛の姫 Ⅳ  【完結】

「………私を、憎んだ?」


うぅん、まさか。







そんなはず、ないでしょう?







莉茉を、憎んでなんかないよ。











愛しているから、独占したかった。





ただの、私の我が儘。








だから、莉茉は、何も悪くない。










大好きなの。





貴方は、私の大切な片割れ。



「いつからだろうね、私達がちゃんと向き合う事をしなくなったのは。」



………そう、だね。





もっと、沢山、話せば良かった。










大好きだって。





愛してるって、ちゃんと私の本音を莉茉に伝えていれば、未来は変わっていたのかな?
< 206 / 422 >

この作品をシェア

pagetop