寵愛の姫 Ⅳ  【完結】


「………でも、いつかは2人で笑い合える日が来るかも知れないよね?」



ちゃんと、莉茉は、はっきりと、前を向いている。








………………私とは、大違い。








ねぇ、来るかな?






そんな、夢みたいな未来が。







ーーーこんな罪深い私にも、訪れますか?



「茉莉、私は幸せになる。」



うん、幸せになって。




私の分まで。







莉茉の幸福を、ずっと願い続けるから。






だから、誰よりも幸せになってね?
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