寵愛の姫 Ⅳ  【完結】

「っっ、」


わ、ぁ。





お兄さん、そんな表情もするんだ。








見てるこっちが照れる。









莉茉が、本当に愛おしいんだと。






その声が。





表情が、物語っていた。


「ふふっ、」



差し出された手を見て、嬉しそうに微笑んだ莉茉が、お兄さんの隣に座る。



「暁には、珈琲を入れたよ。」

「あぁ。」



寄り添う、2人。







それが、自然なんだと。




2人の空気が、言っていた。
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