寵愛の姫 Ⅳ  【完結】

「………神無?」

「っっ、」



頬を染める私を、冷たい朔くんの声が諌める。







それに、びくりと肩を跳ねさせて、そろりと隣を見上げれば。



「そんなに苛められたいの?」



不機嫌な朔くんが、責めるような眼差しで私を見下ろしていて。



「ねぇ、神無?」

「あ、の………。」

「兄貴に見とれるなんて、今日は、お仕置きだね?」

「っっ、」



甘いお仕置きの予感に、私の身体が熱を持った。
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